低学歴・低年収・低容姿の婚活男性が素敵な人と結婚する方法
婚活強者が羨むほどの素敵な女性を射止める
婚活中の独身男性のみなさんの中で、「自分は、大した学歴も無く、年収も低いし、容姿もパッとしないから、素敵な女性と出会って結婚することなどできないのではないか」と不安を抱いている人はいないだろうか。ここで世辞など述べても仕方がないのではっきり言うが、残念ながら、低学歴、低年収、低容姿の男性は、婚活マーケットでは「婚活弱者」に該当するというのが実情だ。ただし、婚活弱者は素敵な女性と出会って結婚できないのかというと、勿論、そんなことはない。むしろ、婚活弱者は、婚活弱者なりの正しい戦い方をすることで、婚活強者が羨むほどの素敵な女性を射止めることが十分に可能だ。では、婚活弱者は一体どのようなことを心掛けて戦えば良いのだろうか。早速、筆者のシンプルな結論を述べよう。婚活弱者は、女性との「相性」を大事にして戦えば良いのだ。
婚活弱者が絶対に押さえておきたい真理
まどろっこしい説明は後回しにして、先ずは設問を使って直感的にあなたの理解を促したい。以下の二つの設問について、一度、真剣に考えた上で、あなたなりの答えを出してみて欲しい。
設問1)あなたは、【男性X、28歳、富山県富山市出身、大卒、年収600万円、イケメン、三度の飯よりアウトドア大好き】、だとする。さて、あなたは以下の女性A、女性Bのうち、どちらの女性を結婚相手として選ぶだろうか。
【女性A、26歳、富山県射水市出身、専門卒、年収300万円、普通顔、登山大好き】
【女性B、34歳、熊本県八代市出身、大卒、年収500万円、美人顔、アウトドア大嫌い】
設問2)あなたは、【男性Y、38歳、岡山県倉敷市出身、大卒、年収900万円、普通顔、三度の飯より読書大好き】、だとする。さて、あなたは以下の女性A、女性Bのうち、どちらの女性を結婚相手として選ぶだろうか。
【女性A、26歳、富山県射水市出身、専門卒、年収300万円、普通顔、登山大好き】
【女性B、34歳、熊本県八代市出身、大卒、年収500万円、美人顔、アウトドア大嫌い】
勿論、これらの設問の答えに唯一絶対の正解など存在しないが、設問1)は、甲乙付け難い状況の中で、比較的女性Aを選択した人が多かったのではないだろうか。そして、設問2)は、恐らく、多くの人が女性Bを選択したのではないだろうか。
設問1)では女性Aが支持され、反対に、設問2)では女性Bが支持された。あなたは、この結果をどのように解釈するだろうか。「そんなの当然だろう」という声が聞こえてきそうだが、実は、この結果は非常に興味深い内容を含んでいる。何故かというと、女性Aは、学歴、年収、容姿、の全てにおいて女性Bに劣っていたにもかかわらず、男性Xから見事選ばれることに成功したからだ。(逆に、女性Bは、学歴、年収、容姿、の全てにおいて女性Aに勝っていたにもかかわらず、男性Xから選ばれることができなかった。)
勿論、女性Aが男性Xから選ばれた理由は簡単だ。「相性」が良かったからに他ならない。二人は、年齢の釣り合いが取れており(28歳、26歳)、同じ富山県出身で(富山市、射水市)、どちらもアウトドアが大好きだ(アウトドア、登山)。
そして、上記の事実は我々に貴重な示唆を与えている。婚活弱者が絶対に押さえておきたい真理だ。即ち、「時として、相性の良さは、重要な属性(学歴、年収、容姿)の劣勢をも覆す」というものだ。
「属性」の本質を理解する
上記の説明で、「相性」がもたらす婚活成功の可能性についておぼろげながら理解が進んだ。そこで、次に重要になってくるのは、「属性」に対する理解だ。言うまでもなく、相性は二人が有する属性の共鳴具合を以って図られる。通常、結婚希望者の多くは、複数の候補者が有する様々な属性を吟味し、自分との相性の良し悪しを確認して、結婚相手を選定している。そのため、様々な属性が有する特徴を整理しておくことは、候補者との相性の可能性を追求する上で、非常に有益なものとなる。ここでは、属性を4つの種類(「妄信的な属性」、「人格的な属性」、「選択的な属性」、「宿命的な属性」)に分類して整理してみたい。
属性①「第一象限の属性(妄信的な属性)」。具体的には、「学歴」、「年収(経済力、貯蓄)」、「容姿(顔、スタイル、身長)」、「健康」、「資格」、「頭脳」等が該当する。第一象限の属性は、容易に獲得し変化向上させることができず、あるいは、先天的な要素によって半ば自動的に決定付けられているものが殆どだ。そして、これらの属性は、世間一般の評価基準が概ね一律に固定されており、100%絶対とは言わないまでも、誰にとっても概ね同じような評価となる。たとえば、「年収」は、ほとんど全ての人にとって、低い人より高い人のほうが良いに決まっている。「健康」は、病気がちな人より元気はつらつな人のほうが良いに決まっている。「頭脳」は、暗愚な人より明晰な人のほうが良いに決まっている。第一象限の属性は、主として、多くの人が妄信的に信用し受け入れる属性だ。
属性②「第二象限の属性(人格的な属性)」。具体的には、「優しさ」、「明るさ」、「誠実さ」、「面白さ」、「勤勉さ」、「真面目さ」等が該当する。第二象限の属性は、その人の努力や心掛け次第では、獲得し変化向上させることが十分に可能だ。そして、これらの属性は、世間一般の評価基準が概ね一律に固定されており、100%絶対とは言わないまでも、誰にとっても概ね同じような評価となる。たとえば、「明るさ」は、ほとんど全ての人にとって、根暗な人より天真爛漫な人のほうが良いに決まっている。「誠実さ」は、私利私欲に走る人より真心を以って物事にあたる人のほうが良いに決まっている。「勤勉さ」は、怠惰でダラダラしている人より仕事や勉強にコツコツ取り組んでいる人のほうが良いに決まっている。第二象限の属性は、主として、その人の人格に関わる属性だ。
属性③「第三象限の属性(選択的な属性)」。具体的には、「パン好き(好きな食べ物)」、「登山好き(趣味)」、「トラッド系ファッション(センス)」、「子供が二人欲しい(結婚観)」、「眼鏡をかけている」、「タバコを吸う」等が該当する。第三象限の属性は、その人の努力や心掛け次第では、獲得し変化向上させることが十分に可能だ。そして、これらの属性は、世間一般の評価基準が固定されておらず、受け手によって評価が異なる。たとえば、「パン好き」は、同様にパンが好きな人にとっては高評価となるが、白米が好きな人にとっては何らの評価も無く、グルテンフリーを実践している人にとってはむしろ低評価となる。「子供が二人欲しい」は、同様に子供が二人欲しい人にとっては高評価となるが、子供は授かっても授からなくてもどちらでも構わない人にとっては何らの評価も無く、子供が欲しくない人にとってはむしろ低評価となる。「タバコを吸うは」は、同様にタバコを吸う人にとっては高評価となるが、煙や匂いが気にならない人にとっては何らの評価も無く、煙や匂いが大嫌いな人にとってはむしろ低評価となる。第三象限の属性は、主として、その人の価値観に基づいた選択によって形成される属性だ。
属性④「第四象限の属性(宿命的な属性)」。具体的には、「出身地」、「兄弟姉妹」、「家族親戚」、「血液型」、「年齢」、「声色」等が該当する。第四象限の属性は、容易に獲得し変化向上させることができず、あるいは、先天的な要素によって半ば自動的に決定付けられているものが殆どだ。そして、これらの属性は、世間一般の評価基準が固定されておらず、受け手によって評価が異なる。たとえば、「出身地」は、同郷の人にとっては高評価となるが、出身地が異なる人にとっては何らの評価も無く、何らかの理由でその出身地を避けている人にとってはむしろ低評価となる。「兄弟姉妹(長男)」は、長男と結婚したい人には高評価となるが、長男でも次男でも一人っ子でも構わない人にとっては何らの評価も無く、長男とは結婚したくない人にとってはむしろ低評価となる。「年齢」は、相手の年齢が自分が理想とする年齢と合致している人にとっては高評価となるが、年齢が一切気にならない人にとっては何らの評価も無く、相手の年齢が自分が理想とする年齢と乖離している人にとってはむしろ低評価となる。第四象限の属性は、主として、その人に宿命的に備わる属性だ。
言うまでもなく、第一象限の属性と第二象限の属性、特に、第一象限の属性で比較優位の状態にある人が世間一般に言われるハイスペックな人(婚活強者)た。そして、第一象限の属性で比較劣位の状態にある人が婚活弱者ということになる。
婚活弱者が採る3つの基本的な戦略
属性に対する理解が進んだところで、いよいよ婚活弱者が採る基本的な戦略について考えてみたい。婚活弱者が採る基本的な戦略は、大きく以下の3つだ。
戦略①「第一象限の属性では勝負しない」。婚活弱者は、第一象限の属性で自身をアピールする道を捨て、決して深入りしない。第一象限の属性は、データや目視で確認できるような無機質で機械的なものであり、パソコンに情報を入力すれば自動的に点数計算されて順位付けされるようなものばかりだ。つまり、第一象限の属性は最初から優勝劣敗が鮮明であり、婚活弱者がいくら力んで四の五の言ったところで、長期に渡る努力でもしない限り、なかなか婚活マーケット内での順位を押し上げることはできない。加えて、第一象限の属性は、どんな属性にも必ず上には上が存在しており、中途半端な実力でいかに虚勢を張ろうとも負ける時は負ける。おまけに、第一象限の属性は、血の通った生身の情動や恋愛感情とは対極にあるようなものも多く、そこにはワクワク感やトキメキなども無いため、差別化の図りようがない。
戦略②「第二象限の属性では勝負しない」。婚活弱者は、第一象限の属性同様、第二象限の属性でも自身をアピールする道を捨て、決して深入りしない。無論、第二象限の個々の属性において、あなたが比較優位となり得るものも沢山存在するだろう。しかし、婚活マーケットが特に重視する第一象限の属性の劣勢を、第二象限の属性で補い穴埋めするのは、至難の業だ。勤勉な不細工が、怠惰な美人に打ち勝つのは決して容易ではない。そもそも、第二象限の属性は、結婚希望者にとって「出来て当たり前」と言えるものも多く、有意な差別化には繋がらない。
戦略③「第三象限、第四象限の属性で女性との相性を追求する」。婚活弱者は、第三象限、第四象限の属性を以って、自身と相手の女性との「相性」の良し悪しを追求したい。無論、どの象限の属性であっても女性との相性は追求できるが(たとえば、大卒男性と大卒女性、面白い男性と明るい女性、等)、特に、第三象限の属性で女性との相性を追求することが、偶然性が強く、運命感が強く、独自の差別化が図れるため、効果的だ。女性との相性を追求する方法には二つのパターンがあり、二人の①「共通する属性に価値を見出す」パターンと、二人の②「相違する属性に価値を見出す」パターンがある。
女性との相性の追求_①共通する属性に価値を見出すパターン
婚活弱者が、女性との相性を追求する上で最初に行うべきことは、二人の共通する属性を探す事だ。どんな共通点でも構わない。好きな旅行先でも、好きな映画でも、今日の朝食でも、弟と年齢が同じでも、何で良い。とにかく共通する属性を探し出し、女性に親近感を持ってもらう。そして、その共通点について徹底的に深掘りすることで、二人の相性の良さを実感してもらう。
もし、何の共通点も見つからなかったらどうするか。これは全く心配ない。女性の話を聞いて、後出しじゃんけんをすれば良いのだ。女性が「パンが好き」と言ったら、あなたは「銀座に志かわの食パンが好き」と伝え、女性が「星を見たい」と言ったら、あなたは「星の綺麗な阿智村に行ってみたい」と伝え、女性が「広い家に住みたい」と言ったら、あなたは「10LDK+離れ+ししおどし付きの和風建築の家に住みたい」と伝えれば良いのだ。これを姑息と捉えるか戦略と捉えるかはあなた次第だが、婚活弱者はこの程度のことが難なくできなければ、婚活レースを生き抜くことはできない。加えて、これはあなたの協調性が試されているとも言える。仮に、女性にあなたの戦略が見破られたとしても、少なくともあなたの好意は女性には伝わるはずなので、むしろ見破られた方が好都合な位だ。
なお、一見ネガティブな属性、具体的には、「タバコを吸う」、「バツイチ」、「大病を患っている」といった属性であったとしても、共通する属性であれば、価値を見出す可能性が十分にある。お互いに相手の気持ちが理解でき、罪悪感が減少し、親近感が増すからだ。
女性との相性の追求_②相違する属性に価値を見出すパターン
婚活弱者が、女性との相性を追求する上で次に行うべきことは、二人の相違する属性を探し、組み合わせの妙を見出すことだ。これは、たとえば、「ガリガリの女性」が「ふくよかな男性」に憧れ、「お嬢様」が「ワイルドな男性」に憧れ、「視力の良い女性」が「眼鏡をかけた男性」に憧れ、「方言を使う女性」が「標準語を使う男性」に憧れ、「日本文化に親しんだ女性」が「異国カルチャーに親しんだ男性」に憧れる、等をイメージしてもらえるとわかり易い。これらは全て、いわゆる「無いものねだり」に該当するものであり、自分が持っていない属性を相手が持っている、もしくは、自分が持っている属性を相手が持っていないからこそ、新鮮であり、興味を惹くことができる。そして、その相違点について徹底的に深掘りすることで、二人の相性の良さを実感してもらう。
相違点探しは、共通点探しとは異なり、少々高度だ。何故なら、二人の相違する属性さえ見つければどのようなものでも価値を持つかというと、全くそうではないからだ。もし、価値ある相違点を見つけることが難しければ、先ずは、女性のウィークポイントを探して、それに関心を持ち、あなたなりに積極的な評価をすることから始めてみると良い。声の小さな女性に対しては、「皇族と見間違えるほどの上品な声ですね」と伝え、食べ物の好き嫌いがある女性に対しては、「結婚相手の男性はその分二倍食べることができて羨ましいですね」と伝える。逆に、あなたのウィークポイントを女性に堂々とカミングアウトして、女性にそのウィークポイントをフォローしてもらうのも良いだろう。
なお、一見ネガティブな属性、具体的には、「無口」、「髪が天然パーマ」、「オタク気質」といった属性であったとしても、あなたや相手の女性の志向によっては、価値を見出す可能性が十分にある。特に、自身のウィークポイントを好意的に捉えてもらった女性は、間違ってもあなたに対して悪い感情は抱かないはずだ。
相性抜群の素敵な女性と結婚する
確かに、婚活マーケットは、熾烈な競争の世界であり、弱肉強食の世界だ。しかし、仮にあなたが、低学歴であろうと、低収入であろうと、低容姿であろうと、あるいは、その他の第一象限の属性や第二象限の属性で比較劣位の状態にあろうと、間違っても自信を喪失し、戦意を喪失してはいけない。大丈夫。あなたは、そのようなものは全て笑い飛ばして、第三象限の属性や第四象限の属性を中心に、相手の女性との相性の追求に集中すればそれで良い。相性の前においては、婚活強者も婚活弱者もない。たとえ一般的には何でもないありふれた属性であったとしても、二人にとっては強力な「縁」に変貌するかもしれない。血の通った生身の情動や恋愛感情を生み出すきっかけになるかもしれない。
あなたに一番高い価値を付けてくれる女性は一体どのような女性か。そして、あなたが一番高い価値を付ける女性は一体どのような女性か。筆者は、婚活中の独身男性が、相性抜群の素敵な女性と出会って結婚することを、心から願っている。
以上
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