晩婚でも最強の「ハイスぺ婚」40代男性と30代女性の結婚
ハイスぺ婚の典型事例
お笑いタレントの有吉弘行さん（46歳）とフリーアナウンサーの夏目三久さん（36歳）が結婚した。実力者同士の結婚（ハイスペック結婚、ハイスペ婚）だ。筆者は、芸能リポーターでも芸能通でもないので、お二人の馴れ初めや結婚に至る経緯などは一切知らない。しかし、このニュースを最初に耳にしたとき、「ハイスペ婚の典型的な事例（40代男性と30代女性の結婚）」だと感じた。ここでは、独断や偏見を多分に含む内容になることをお許し頂いた上で、本件並びにハイスぺ婚に関する筆者の見解を述べたい。
ハイスぺ婚がもたらす必然
有吉さんは、押しも押されもせぬトップタレントだ。知名度は抜群。テレビで彼を見ない日はない。しかし、彼の芸能活動は決して順風満帆ではなかった。一発屋と目された時期もあった。汚れ役に徹した時期もあった。特に、若かりし頃の彼は非常に苦労した印象だ。おまけに、高卒で、収入も不安定。見た目もお世辞にもイケメンとは言えない。端的に言って、モテる要素は見当たらない。従って、もし、彼が若かりし頃に結婚を希望し、婚活をしていたら、彼は理想と現実のギャップに苦しんだことだろう。増してや、夏目さんのようなハイスペックな女性などは完全に高嶺の花であり、決して手が届くはずもなかったことだろう。しかし、そのことを知ってか知らずか、彼は若かりし頃に結婚を選択せず、仕事に邁進する。そして、何といっても彼には実力があった。徐々に頭角を現していく。20代30代とたたき上げ、遂にアラフォーで実力が開花した。40代となった彼は、もはやどんな女性にも引けを取らないほどのハイスペックな存在だ。低い発射台からキャリアをスタートさせ、たたき上げでここまで登り詰めた彼にとって、40代で結婚するというのは、極めて合理的で理にかなった選択であったわけだ。
一方、夏目さんは、有吉さんとは真逆で、若かりし頃から既にハイスペックな存在だった。一流大学を卒業し、最難関職業の一つである局アナになり、おまけに容姿は端麗。彼女が20代の頃は、彼女のスペックに釣り合う同世代の男性など、一人も存在しなかったことだろう。結婚したくても、周りに釣り合う男性がいないのだから、どうすることもできない。一部には、親の七光りに胡坐をかいた男性などがいたかもしれないが、彼女にとっては物足りない。結局、彼女は、たたき上げで成功を掴んだ40代のハイスペック男性が視野に入るであろう年齢まで自分の年齢が上がらないと、実力通りの結婚ができない運命にあった。彼女は、潜在能力の高い男性が自分の実力に追いついてくれる日を、ひたすら待ち続ける他なかった。若いころからずば抜けてハイスペックであった彼女にとって、30代中盤で結婚するというのは、極めて合理的で理にかなった選択であったわけだ。
「男性の成功年齢」がカギ
有吉さんと夏目さんの結婚は、釣り合いのとれた理想的な結婚であることに間違いはない。しかし、ここまで完璧なカップルであっても、一つだけ残念な点がある。「晩婚」になってしまったという点だ。有吉さんは既にアラフィフだし、夏目さんは即妊活に取り組んだとしても高齢出産になる年齢だ。確かに、二人はこの歳にならなければめぐり合えない宿命にあった。10年前ではどうしても二人のスペックが釣り合わない。しかし、結果オーライとは言え、この婚活は、極めて危険な賭けであったと結論付けざるを得ない。一歩間違えれば二人揃って婚期を逃す展開だった。
そう考えると、「男性の成功年齢」が婚活マーケットに重大な影響を与える現状が、透けて見えてくる。男性が若くして成功できるような社会であれば、早期に男女のスペックが釣り合い、若い男女のハイスぺ婚が成立する。即ち、将来有望な独身男女が無用な婚活リスクを取らずに済むのだ。逆に、有吉さんのケースのように、男性が40代50代にならないと成功を掴めないような社会であれば、いつまで経っても男女のスペックが釣り合わず、その結果、ハイスぺ婚は晩婚が前提となってしまう。それでも、ハイスぺ婚がちゃんと成立するのであればまだ良い。最悪の場合は、将来有望な独身男女が、婚活リスクを取った挙句、婚期を逃すという事態も想定される。実力者ゆえに婚期を逃すなど、矛盾も甚だしい。絶対にあってはならない事態だ。
ハイスぺ婚の典型事例に学ぶ
有吉さんと夏目さんの結婚は、ハイスぺ婚の現状について、我々に多くの示唆を与えてくれている。ハイスペックな独身男女のみなさんや、ハイスペックを目指している独身男女のみなさんは、有吉さんと夏目さんの結婚を参考に、改めて、自身の婚活を見つめ直してみてはいかがだろうか。
ハイスペックな40代独身男性。あなたは、20代30代と仕事に全精力を傾けた結果、40代にして揺るぎない基盤を手に入れた。そろそろ一息ついて良い頃だ。今度は、最高の30代独身女性を掴み取りにいく。仕事で結果を出したあなたなら、婚活でも結果が出せるはずだ。是非ともハイスぺ婚を実現させて欲しい。有吉さんに続くのはあなただ。
ハイスペックな30代独身女性。20代30代で成功を修める男性は決して多くなく、これまでは、あなたに釣り合う実力者になかなかめぐり合えなかったことだろう。もし、10歳の年齢差が許容できるのであれば、夏目さん同様、40代独身男性に目を向けてみてはいかがだろうか。あなたに相応しい男性がきっといるはずだ。是非ともハイスぺ婚を実現させて欲しい。夏目さんに続くのはあなただ。
ハイスペックを目指す20代30代独身男性。日本経済は復活する兆しが無い。そして、硬直化した社内には40代50代60代のオッサン達がウヨウヨしている。残念ながら、あなたにはチャンスが回ってこないかもしれない。果たして、あなたは、自身がハイスペック化するために、20年以上も我慢する必要があるのだろうか。時間の短縮が図れる他の選択肢はないのだろうか。時流に身を任せた結果、思うようなハイスペック化が実現できず、婚期を逃すということだけにはならないように気を付けて欲しい。
ハイスペックな20代独身女性。ハイスぺ婚と晩婚は表裏一体の関係にあるかもしれない。あくまでもハイスぺ婚に拘り、晩婚を受け入れるか。それとも、たとえそこそこの男性とのご縁になってしまったとしても、あなたが若々しいうちに結婚し、リスクの無い状態で出産、育児と進むか。あなた自身がハイスペックであればこそ、敢えて無用なリスクなど取らず、余裕のある選択をしても良いのではないだろうか。たとえあなたが誰と結婚しようと、あなた自身の価値は決して色あせないのだから。
以上
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