この人との結婚は無理?「歩み寄りが困難な性格の不一致3選」
最悪の事態を回避
婚活中の独身男女のみなさんは、時として、深い挫折を味わうことがある。代表例は、交際相手との結婚に向け、お互いが誠心誠意努力したにも関わらず、最終的に結婚を断念せざるを得ない瞬間だ。この時に感じる虚無感は、想像を絶し、再び婚活に取り組む意欲や気力が湧かないほどに、憔悴しきってしまう。
婚活で挫折を味わうこととなる背景は色々あれど、多くのケースは、両者の重大な「性格の不一致」を最後まで克服できなかったことに起因するのではないだろうか。そこで、今回は、交際相手との歩み寄りが極めて困難と考えられる3つの性格の不一致について確認したい。あなたは、3つの性格の不一致を事前に押さえておくことで、「散々にもがき苦しんだん結果、結婚できない」という最悪の事態を回避することができる。
支出抑制派vs支出積極派
二人の「お金の使い方」に関する性格の不一致は、最も深刻な問題の一つだ。お金はある種、命の次に大事なものであり、結婚生活を継続する上での基盤そのものだからだ。たとえば、貯蓄額100万円の交際相手が突然3,000万円のフェラーリを購入すると言い出したら、あなたは心穏やかではいられないかもしれない。また、年収1億円の交際相手とのデートが毎回吉野家だとしたら、やはりあなたは心穏やかではいられないかもしれない。それでも、これが交際期間中であればまだ許せよう。しかし、結婚して財布が一つになるとするならば話は別だ。二人の交際関係は、結婚を目指す過程で利害関係となり、やがて葛藤と軋轢を生む可能性が濃厚だ。お金の使い方は、その人が育った家庭環境、現在の資産状況、将来の資産稼得見通し等が影響しよう。いずれにしても、お金の使い方に関する性格の不一致は、長期間の結婚生活の継続が困難と思えるほどに、お互いにとって想像以上にストレスとなる。
支出抑制派は、良く言えば「節度をわきまえた倹約家」、悪く言えば「融通が利かないドケチ」だ。支出抑制派は、未来志向の価値観に支配されており、「今の我慢が未来の幸せな生活に繋がる」、「将来を見据えて節約に励む自分こそが正しい行いをしている」と考えて譲らない。そして、通常の支出、あるいは、積極的な支出をする交際相手を、「無計画で無責任な支出をする浪費家」と捉えて、快くは思わない。
支出積極派は、良く言えば「気前が良い自信家」、悪く言えば「見栄っ張りの浪費家」だ。支出積極派は、現在志向の価値観に支配されており、「先ずは目の前の生活が幸せであることが大事」、「今の快適な生活をプロデュースする自分こそが正しい行いをしている」と考えて譲らない。そして、日々の生活を不快にさせるほどストイックな節約に励む交際相手を、「華も面白味もないドケチ」と捉えて、快くは思わない。
そんな支出抑制派と支出積極派の二人は、結婚を目指した交際の最終局面で、いよいよ踏み絵を踏むことになる。婚約・結婚指輪、挙式・披露宴、新婚旅行、新居等に関する意思決定だ。支出抑制派はとにかく徹底的に費用を抑えたい。支出積極派はここが生涯一番の使い時と判断する。遂に、性格の不一致が露見する。もちろん、支出抑制派にも支出積極派にもそれぞれ正当な言い分がある。そして、それぞれ正当な言い分があるからこそ、両者の溝は決して最後まで埋まらない。
亭主関白派vsかかあ天下派
二人の「リーダーシップ」に関する性格の不一致は、お金の使い方に負けず劣らず深刻な問題だ。交際すればカップルという共同体ができる。結婚すれば家族という共同体ができる。交際中であろうと結婚後であろうと、そこが複数人の共同体であるならば、リーダーの存在が不可欠だ。しかし、そこに「二人の船頭」は要らない。共同体に二人の船頭が居て、上手くいったためしがないのだ。たとえば、リーダーシップ溢れる交際相手が今週は鎌倉小町通り、来週は浦安ディズニーシー、再来週は長瀞舟下りと独善的にデートプランを決め出したら、奥多摩登山、みなとみらい観覧車、木更津アウトレットを提案したいあなたは心穏やかではいられないかもしれない。また、リーダーシップ溢れる交際相手があなたの髪型やファッションやテーブルマナーや話し方に至るまで細かな指示を出してきたら、やはりあなたは心穏やかではいられないかもしれない。それでもこれが交際期間中であればまだ許せよう。しかし、結婚して生活が一つになるとするならば話は別だ。二人の交際関係は、結婚を目指す過程で利害関係となり、やがて葛藤と軋轢を生む可能性が濃厚だ。リーダーシップは、その人が育った家庭環境(父母間の関係や兄弟構成等)、二人の年齢差の有無(同級生、歳の差)、出身地等が影響しよう。いずれにしても、リーダーシップに関する性格の不一致は、長期間の結婚生活の継続が困難と思えるほどに、お互いにとって想像以上にストレスとなる。
亭主関白派(男性リーダー)は、良く言えば「家族を引っ張る頼りがいのある男性」であり、悪く言えば「男尊女卑の独裁者」だ。亭主関白派は、コンサバな価値観に支配されており、「男性が家族をリードするのが社会の標準」、「男性こそが家族を守り養う責任があり、女性は男性に付き従うべき」と考えて譲らない。そして、軟弱な男性を「無責任な男性」、主張の強い女性を「出過ぎた女性」と捉えて、快くは思わない。
かかあ天下派(女性リーダー)は、良く言えば「家族を引っ張る頼りがいのある女性」であり、悪く言えば「男女同権を声高に主張する鬼嫁」だ。かかあ天下派は、リベラルな価値観に支配されており、「女性が家族をリードするのが社会の標準」、「女性こそが家族を取り仕切るのに相応しいのであり、男性は女性に一切を任せるべき」と考えて譲らない。そして、軟弱な女性を「だらしない女性」、主張の強い男性を「傲慢な男性」と捉えて、快くは思わない。
そんな亭主関白派とかかあ天下派の二人は、結婚を目指した交際の最終局面で、いよいよ踏み絵を踏むことになる。女性の仕事をどうするか(キャリア、専業主婦)、家事育児の分担、新居の場所(男性の実家寄り、女性の実家寄り)、転勤引越の適否、挙式・披露宴の詳細の選定(式場、席次、新郎新婦挨拶者、来賓代表挨拶者、両家代表挨拶者)、姓の選択(男性姓、女性姓、通称使用)等に関する意思決定だ。亭主関白派は男性側主導のプランを是とする。かかあ天下派は女性側主導のプランを是とする。遂に、性格の不一致が露見する。もちろん、亭主関白派にもかかあ天下派にもそれぞれ正当な言い分がある。そして、それぞれ正当な言い分があるからこそ、両者の溝は決して最後まで埋まらない。
子供希望派vs子供不要派
二人の「家族計画」に関する性格の不一致は、究極的な問題とも言うべき深刻な問題だ。家族計画は、生活スタイルの根幹を決定付ける重大方針であり、DINKs(ディンクス)を楽しむのか、子供のある生活を望むのか、子供は何人授かりたいか、子供はいつ授かりたいか、という、適否、人数、タイミングに及ぶ意思決定だ。たとえば、子供嫌いの交際相手が「子供の事はしばらく考えたくない」と言い出したら、あなたは心穏やかではいられないかもしれない。また、子供好きの交際相手が「子供は最低でも5人以上は欲しい」と言い出したら、やはりあなたは心穏やかではいられないかもしれない。それでも、これが交際期間中であればまだ聞き流すこともできよう。しかし、結婚して真剣に家族計画について話し合うことになるとするならば話は別だ。二人の交際関係は、結婚を目指す過程で利害関係となり、やがて葛藤と軋轢を生む可能性が濃厚だ。家族計画は、その人が育った家庭環境、現在の資産状況、将来の資産稼得見通し、両親等の意向、年齢や身体的理由等が影響しよう。いずれにしても、家族計画に関する性格の不一致は、長期間の結婚生活の継続が困難と思えるほどに、お互いにとって想像以上にストレスとなる。
子供希望派は、良く言えば「子供好きで家庭的」、悪く言えば「常識にとらわれた凡人」だ。子供希望派は、コンサバな価値観に支配されており、「結婚したら子供を授かり家族を構成するのが社会の標準」、「子供が居てこそ豊かで楽しい人生が送れる、子供が好き、一緒に遊びたい、将来を託したい」と考えて譲らない。そして、子供は欲しくないと考える交際相手を、「自己中心的で愛情や人間的情緒に乏しい自由人」と捉えて、快くは思わない。
子供不要派(子供を授かることが困難な男女を除く)は、良く言えば「愛妻家、愛夫家」、悪く言えば「身勝手な自由人」だ。子供不要派は、リベラルな価値観に支配されており、「結婚して夫婦さえ幸せなら子供の有無など関係ない」、「子供が居ないほうが豊かで楽しい人生が送れる、子供が嫌い、自分の時間を大事にしたい、子供を育てる自信が無い、面倒くさい」と考えて譲らない。そして、子供が欲しいと考える交際相手を、「固定観念に凝り固まった面白味の無い凡人」と捉えて、快くは思わない。
そんな子供希望派と子供不要派の二人は、結婚を目指した交際の最終局面で、いよいよ踏み絵を踏むことになる。女性の仕事をどうするか(産休、育休)、新居の選定(場所、間取り)、ブライダルチェック、不妊治療等に関する意思決定だ。子供希望派は結婚早々にも、あるいは、入籍前からでも子供を授かるためのあらゆる積極的な行動を取る。子供不要派は子供を前提としたあらゆるプランに消極的な態度を示す。遂に、性格の不一致が露見する。もちろん、子供希望派にも子供不要派にもそれぞれ正当な言い分がある。そして、それぞれ正当な言い分があるからこそ、両者の溝は決して最後まで埋まらない。
3大テーマについて意見交換する
今回紹介した3大テーマ(お金の使い方、リーダーシップ、家族計画)は、いずれも結婚生活の根幹を為すものであり、これら3つの性格の不一致は、決して見逃すことのできない深刻な問題だ。
但し、通常、あなたは、これら3つの性格の不一致について、容易に認識することはできない。何故なら、これら3つの性格の不一致は、いよいよ結婚の最終意思決定をする、或いは、たった今結婚の最終意思決定をした、というような大詰めに至らないと顕在化しづらいものだからだ。交際相手の普段の性格はとてもマイルドかもしれない。あなたとの相性も悪くない。しかし、結婚という重大な意思決定がなされる瞬間が近づくにつれて、交際相手は徐々に本性を現してくる。人は、強い利害が生じた時にこそ、はじめて馬脚を露わすものだ。つまり、あなたは、交際相手との性格の不一致を認識するまでに、相当な時間とエネルギーをかけてしまう危険性が高いということになる。
従って、もし、あなたが、3大テーマに関する交際相手のスタンスを十分に理解していないのだとしたら、意識的に、できるだけ早い段階で確認することをお勧めする。普段から意識的に3大テーマについて意見交換し、必要に応じて、交際相手の両親と会ってその言動を参考にするのも良いだろう。特に、家族計画については、センシティブな問題だとタブー視せず、交際初期であろうと真剣な意見交換が望まれる。何らかの特殊な事情が含まれる可能性もゼロではない。そして、大変残念な結論ではあるが、もし、あなたが、3大テーマにおいて、交際相手と著しく性格の不一致の状態にあると認識した場合は、交際の解消も視野に入れるべきだろう。金遣いが荒く子供は要らないと考えている亭主関白と、貯金が趣味で子供が5人欲しいと考えているかかあ天下の結婚は、どう好意的に見積もっても、悲劇そのものだ。世の中には、どんなに努力しても埋まらない溝というものが存在する。
自分の事を大事にする
3大テーマに関する交際相手のスタンスを十分に理解し、交際相手と著しく性格の不一致の状態にあると認識してもなお、交際相手の外見的魅力等に引っ張られて、交際の解消が決断できないケースもあろう。普段から「嫌な予感」がしているにも関わらず、中々現状を変えられないケースもあろう。
但し、問題を先送りしたところで、いずれ修羅場はやって来る。交際相手の性格は変わらないし、変えることはできない。話し合いを重ねたところで、交際相手が歩み寄ってくれることも無い。そして、最終的に苦しむのはあなた自身となる。
自分の事を大事にして欲しい。筆者は、あなたが素敵な異性とめぐり合えることを心から願っている。
以上
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