
絶対に押さえたい結婚相手の見極め方・結婚相手の決め手とは
喜怒哀楽の感情表現がカギ

婚活中の独身男女のみなさんの中で、どのような人と結婚すべきかについて悩んでいる人はいないだろうか。果たして、結婚相手は外見さえ良ければそれで良いのだろうか。年収さえ高ければそれで良いのだろうか。いや違う。もっと他に着目すべき大事なポイントがあるはずだ。
今回は、結婚相手の見極め方について考えてみたい。早速、筆者のお勧めを述べよう。あなたは「喜怒哀楽の感情表現が普通の人」を結婚相手として選ぶことに拘ってみてはいかがだろうか。世の中には、①喜怒哀楽の感情表現が特に強い人(以下、「敏感人」という)、②喜怒哀楽の感情表現が極めて希薄な人(以下、「鈍感人」という)、そして、③喜怒哀楽の感情表現が普通の人(以下、「普通人」という)、の3タイプの人が存在する。たとえば、あなたの身の回りにいる同性、そして、異性を、一番の敏感人を先頭に、鈍感人まで、頭の中で順番に並べてみて欲しい(同性、異性共に、あなたの知人等を最低でも数人は並べてみて欲しい)。どうだろう。大体、人として魅力的な同性や異性は、この順番の中ほどに位置しているのではないだろうか。普段、我々が交際相手を選択する際は、相手の外見やステータスにばかり目が行き、相手が敏感人であるか鈍感人であるかなどということは特に意識などしていない。しかし、改めて思い起こしてみれば、魅力的な異性というものは、極めてバランスの良い普通人であることがよく解る。つまり、我々は、感覚的に相手の「喜怒哀楽度」を評価し、感覚的に普通人を交際相手として選択しているのだ。
では、我々はなぜ、敏感人や鈍感人ではなく、普通人のことを魅力的だと感じるのだろうか。それはあなたも感覚的に理解している通り、端的に言って、普通人と一緒に居るのが一番心地良いからに他ならない。裏を返せば、敏感人や鈍感人と一緒に居るのは、それなりに大変だということになる。
敏感人との結婚

敏感人は、よく笑い、よく怒り、よく哀しみ、よく楽しむなど、外部環境からの刺激に対して常に過剰な反応を示すタイプの人だ。敏感人は、良く言えば、感受性が豊かで表現力に優れ、社交的で、高いコミュニケーション力を持ち、外部環境を柔軟に吸収する素直な人ということになるかもしれない。しかし、これは裏を返せば、自分に自信がなく、周りの人の目や評価ばかりを気にし、時に攻撃的になり、時に自暴自棄になり、周りの人に振り回されると同時に周りの人を振り回す人ということにもなりかねない。つまり、敏感人は、一見その躍動的な雰囲気から魅力的な人と映るが、実のところかなり面倒臭い人である可能性が極めて高いのだ。
もしあなたが敏感人と結婚した場合、良い目が出ている間は、二人は一緒になって大いに盛り上がり充実した時間を過ごすかもしれない。しかし、あなたは、どんな物事に対しても常に過剰反応する伴侶に、徐々に疑問を感じていく。伴侶の感情にいちいち振り回される点も不満だ。そして、人生は常に順風満帆とはいかない。二人に思いもかけないような不幸が訪れた場合は、伴侶が過剰に反応することで、状況が却って混迷を極める恐れがある。また、二人の価値観や利害が対立するような局面では、伴侶は感情の起伏が激しい人であるが故に、お互いが歩み寄ることが困難となり、激しいバトルや修羅場が訪れるかもしれない。そして、ひとたび二人の間に溝ができてしまえば、感情が先鋭化した伴侶との溝を埋めることは不可能かもしれない。
鈍感人との結婚

鈍感人は、あまり笑わず、あまり怒らず、あまり哀しまず、あまり楽しまずと、外部環境からの刺激に対して常にほとんど反応を示さないタイプの人だ。鈍感人は、良く言えば、常に落ち着いていて安定感があり、大人的であり、ストレスに強く、外部環境の変化にも動じない信念の人ということになるかもしれない。しかし、これは裏を返せば、頑固で拘りが強く、人の忠告は聞かず、周りの目や評価などはお構いなしで、外部環境との調和を無視して我が道を進む人ということにもなりかねない。つまり、鈍感人は、一見その思慮深い雰囲気から魅力的な人と映るが、実のところかなり面倒臭い人である可能性が極めて高いのだ。
もしあなたが鈍感人と結婚した場合、良い目が出ている間は、二人は落ち着いた安らぎの時間を過ごすかもしれない。しかし、あなたは、どんな物事に対しても常に無反応を決め込む伴侶に、徐々に疑問を感じていく。伴侶の感情をいちいち詮索しなければならない点も不満だ。そして、人生は常に順風満帆とはいかない。二人に思いもかけないような不幸が訪れた場合は、伴侶が本心を表現しないことで、状況が却って混迷を極める恐れがある。また、二人の価値観や利害が対立するような局面では、伴侶は自分の信念を曲げない人であるが故に、お互いが歩み寄ることが困難となり、激しいバトルや修羅場が訪れるかもしれない。そして、ひとたび二人の間に溝ができてしまえば、殻に籠ってしまった伴侶との溝を埋めることは不可能かもしれない。
普通人であることが結婚相手の決め手

月並みな結論になるが、結局のところ、やはり普通人が一番ということになる。普通人は、TPOに合わせて丁度良い程度の喜怒哀楽を表現する。美味しいご飯はニコニコ食べて、穏やかな海の風を感じたらまるで子供のようにはしゃいだりする。交通事故のニュースに心を痛め、今は亡き志村けんのコントを見て涙ぐむ。満員電車で太ったオッサンに足を踏まれてもぐっと怒りを抑え、キレキレの敏腕上司に怒られても必要以上に落ち込んだりはしない。ファミレス店員の粗相にもマイルドな対応をし、鬼の形相になるのは家でゴキブリを見た時くらい。時に、愛想笑いや怒ったふりなども織り交ぜて、常に丁度良い会話のキャッチボールを演出する。
結婚生活は、自身が外部環境の一つとして伴侶に刺激を与えると共に、外部環境の一つとしての伴侶から刺激を受けつつ暮らす取り組みだ。また、結婚生活は、外部環境からの刺激に対する反応を夫婦間で共有しながら生きていく取り組みだ。そこには無数の喜怒哀楽の種が存在し、無数の夫婦間コミュニケーションが生まれる。そのため、できることなら、丁度良い喜怒哀楽の感情表現を持ち合わせた普通人を人生のパートナーとして選び、常に心地良い環境で暮らしていきたい。短期のお付き合いであれば敏感人や鈍感人でも良いだろう。しかし、結婚生活は長期の取り組みとなる。たまには45度の熱湯風呂も20度の水風呂も良いが、毎日入るなら40度前後の普通の風呂が良いに決まっている。一緒に居ることによる心地良さは何事にも替え難いものである以上、やはり、普通の感情表現が普通にできる普通人が一番だ。
改まって婚活となると、とかく相手の外見やステータスの巧拙ばかりに目が行きがちだ。しかし、本当はそのようなものはあまり重要ではない。そして、そのようなまやかしに騙されてもいけない。楽しい時や嬉しい時の感情はしっかり表現してくれて、怒りや哀しみの感情は必要以上には表現しない。そのような優れたバランス感覚を持つ普通人であるかどうかの見極めのほうが100倍重要だ。仮に、現在、あなたに交際相手がいて、交際相手の喜怒哀楽の感情表現に一抹の不安を感じるようであれば、たとえ交際相手の外見が素敵で、年収が高かったとしても、結婚相手としては慎重に考えたほうが良いだろう。
結婚相手を喜怒哀楽の感情表現の適切性で見極める。これが結婚相手の決め手となる。筆者は、あなたが、普通人と普通に結婚できることを心より願っている。
以上
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