結婚相手がこの人で良いか決められない時の最終判断法とは?
迷えるくらいの交際相手であれば結婚する
交際相手がいる独身男性・女性のみなさんの中で、「このままこの人と交際を続けて近い将来結婚することになっても本当に良いだろうか」と迷われている方はいないだろうか。あるいは、交際相手から今まさにプロポーズされたり結婚をせがまれたりしており、「この人と結婚しても本当に良いだろうか」と迷われている方はいないだろうか。
最初に筆者の結論を明確にしておきたい。「迷えるくらいの交際相手であれば結婚する」だ。少なくとも、あなたの交際相手は結婚の当落線上に位置づけられるほどの何かしらの長所を持ち合わせた人ということになる。そして、あなたはその交際相手を上回るような人にはそうそう巡り合えないということも知っている。筆者の拙い経験に照らし合わせて考えてみても、このシチュエーションは数年から10年に1度あるかないかの奇跡だ。石橋を叩き落としてしまってはあまりにも勿体ない。仮に、あなたに次の奇跡が巡ってきたとしても、最悪の場合、あなたは今より10歳老けてしまっているかもしれない。従って、タイムバリューも考慮して、この奇跡は万障、万難を排してでも是非とも活かすべきだと判断できる。
この迷いが起こる背景は一つしかない。あなたは交際相手に対して何かしら不満な点を有しているというわけだ。イマイチ会話が噛み合わない。身長が残念。下半身デブ。剛毛。サメ肌。体臭が気になる。Fラン大卒。低年収。料理ができない。金遣いが荒い。鼻息が荒い。ゲラゲラ笑う。車道側を歩いてくれない。親と同居しなければいけない。無知。不作法。がさつ。わがまま。おかめ。ひょっとこ等々。ただし、このタイミングで語られる不満は、アメ横でカニや数の子を買う時に繰り広げられる「もう一声」のようなものであり、本質的な意味において結婚の適否を決するような不満ではない可能性が高い。そもそもこれらの不満が重大な不満であったとしたら、あなたは交際相手との結婚を迷うどころか、とうの昔に交際を解消していたはずだ。究極的には交際すらしていなかったかもしれない。確かに不満は不満なのだろう。しかし、結婚の意思決定と紐づけて物々しく語るほどの不満でもなかろう。あなたは大真面目に不満を主張するかもしれないが、恐らく結婚してしまえば不満でなくなるどころか意識すらされない日常として自然に受け入れてしまうはずだ。
そこで今回は、交際相手に対して有する不満は取るに足らない不満だと心底理解し、交際相手の個性を真正面から受け止めて見事に結婚の意思決定ができるよう、3ステップによる前向きな判断法を提案したい。
家族の縁を切るほどに重大な不満か
最初は、あなたが交際相手に対して有する不満が「家族の縁を切るほどに重大な不満」かどうかについて考えてみて欲しい。具体的には、仮に現在のあなたの家族、即ち、あなたの父母兄弟姉妹が交際相手と同様の不満足な状態にあったとしたら家族の縁を切るかどうかについて考える。たとえば、あなたの父親はさぞかしご立派な国立大卒かもしれないがそんな父親が仮に三流私立大卒(あなたが交際相手に対して有する不満)だったとしたらあなたは父親との縁を切るだろうか。あなたの姉はさぞかし素敵なモデル体形かもしれないがそんな姉が仮に下半身デブ(同上)だったとしたらあなたは姉との縁を切るだろうか、といった具合だ。
あなたがこの考察を行えば、99.9%の確率で、あなたが父親や姉との縁を切るなど有り得ないとの結論に至るだろう。つまり、あなたが交際相手に対して有する不満は家族の絆には一切影響を与えないものだということになる。そして、この結論はそっくりそのまま交際相手に適用される。あなたは交際相手と既に結婚して家族になってしまっていると看做せばよい。父母兄弟姉妹に許容できる不満は、当然に同じ家族である夫(妻)にも許容できるはずだし、許容しなければいけない。この不満が原因で夫(妻)と離婚することなど有り得ない。従って、あなたが交際相手に対して有する不満は全く以って取るに足らない不満であり、あなたが交際相手と結婚し家族になったとしても何の問題もないということになる。
子供が受け入れないほどに重大な不満か
次は、あなたが交際相手に対して有する不満が「生まれ来る子供が交際相手を父親(母親)として受け入れないほどに重大な不満」かどうかについて考えてみて欲しい。これは、あなた目線ではなく、あくまで子供目線で考える。何故、子供目線で考えるのかというと、あなたの趣味や嗜好を一切排除し、交際相手の本質にのみ焦点を当てたいからだ。子供は親を選べない。子供にとって親子関係は「縁」そのものであり、宿命的なものの大部分を受け入れる寛容さがあるし、好むと好まざるとに関わらず受け入れざるを得ない。ただし、たとえ親子関係であったとしても、その関係を解消しなければならないような重大な不満は生じ得る。
あなたがこの考察を行えば、99.9%の確率で、生まれ来る子供が交際相手を父親(母親)として受け入れないなど有り得ないとの結論に至るだろう。つまり、あなたが交際相手に対して有する不満は親子の絆には一切影響を与えないものだということになる。確かに、あなたが交際相手に対して有する不満が子供に受け入れられたからといって、あなた自身の趣味や嗜好が無視されることに変わりはないのだから、あなたのモヤモヤは晴れないかもしれない。しかし、ここは冷静に考えてみて欲しい。子供にとって問題の無い父親(母親)があなたにとって大問題な夫(妻)となる可能性が一体どの程度あるというのだろうか。子供にとって問題の無い父親(母親)であるのなら、近い将来家族として同化するであろうあなたにとっても問題の無い夫(妻)である可能性のほうがはるかに高いのではないだろうか。従って、あなたが交際相手に対して有する不満は全く以って取るに足らない不満であり、あたなが交際相手と結婚し家族になったとしても何の問題もないということになる。
加点法で捉え直す
最後は、交際相手の個性を「加点法で捉え直す」ことに取り組んでみて欲しい。念のために説明するが、加点法とは無の状態(0点)を基準にして交際相手の良いところを0点に加えていく考え方だ。一方、減点法とは理想の結婚相手像(100点満点)を基準にしてあなたが交際相手に対して有する不満を100点満点から差し引いていく考え方だ。結婚というものは、意識的に考えれば考えるほど、即ち、結婚を目的化すればするほど理想の結婚相手像が先行し、必然的に減点法による思考になってしまうだろう。ところが、減点法による思考は、必ず何かしらの満たされないものが存在し意識されることになるのだから、常に妥協が強いられる状態となり、どこまでいってももどかしい。つまり、あなたが今の交際相手と結婚すべきかどうか迷ってしまうことの根本原因は、あなたが減点法によって交際相手の個性を捉えているからに他ならない。
しかし、これまでの考察で、あなたが交際相手に対して有する不満は、「家族を構築する」という結婚の目的の前において、全く以って取るに足らない不満であることがはっきりした。従って、あなたはもはや交際相手の足りないものに目を奪われる必要がない。あなたは只今を以って減点法による思考から脱却し、頭を加点法による思考に切り換える。そして、交際相手の個性を真正面からそのまま受け止める。交際相手の素敵なところ、尊敬できるところ、自分が敵わないところなどを、指を折りながら改めて確認してみよう。幾つ確認できただろうか。これらが3つも思い浮かべば文句の付けようがない結婚相手ではないだろうか。
あばたがえくぼに変わる
あなたはこれまでの人生で様々なコミュニティーに属し、理論的には何百人、何千人という単位の異性との出会いのチャンスに恵まれていた。しかし、その中にあって実際にあなたが時間や会話を共有できたのは、一握りの縁ある異性に限られた。更に、その一握りの縁ある異性の中から交際するまでに意気投合できたのは、数える程度の相性の良い異性に限られた。そして、その数える程度の相性の良い異性の中から結婚を意識するまでに親密な関係になれたのが、今の交際相手だ。
結婚して交際相手との生活が日常になれば、交際相手の見え方や交際相手に求めるものは変化し、交際相手のあばたはえくぼに変わる。そして、もしかしたら、新たなあばたが顕在化してくるかもしれない。それでも、そのあばたもやがてはえくぼに変わる。筆者は、あなたの前向きな決断を心から応援している。
以上
プロフェッショナル専門オンライン結婚相談所・縁仲