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結婚するのにいくら必要?「費用ゼロ、結婚資金はいらない」

計画的結婚はお勧めしない

 婚活中の独身男女のみなさんの中で、結婚費用について、漠然とした不安を抱えている人はいないだろうか。「結婚するのに果たしていくらお金が必要なのだろう」、「結婚したいけど、結婚資金が全然貯められていない」、「今の収入では、今後、結婚資金を貯める自信がない」、「親もそんなにお金を持っているわけではないので、親に頼ることもできない」と。事実、結婚資金の準備不足を理由に、結婚をためらっている独身男女は多い。国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査」によると、独身男性の43%、独身女性の42%が「結婚資金」を結婚の障害と捉えている。つまり、独身男女の約半数は「お金」が原因で結婚することを躊躇しているのだ。

 おそらく、結婚資金について漠然とした不安を抱えているあなたは、とんでもなく誠実で、とんでもなく真面目な人なのだろう。もしかしたら、既に、将来の結婚に備えて、コツコツと貯金に励んでいるかもしれない。「婚約指輪は給料の3か月分が相場と言われているから100万円必要」、「挙式披露宴は100名出席するから300万円必要」、「新婚旅行は海外に行きたいから最低でも50万円必要」、「新居にかかる費用は、引越代やら敷金礼金やらで、少なく見積もっても50万円必要」。締めて500万円也。従って、「毎月5万円、ボーナスで年2回10万円ずつ貯めて、数年で500万円貯め切ろう」、などと優等生のような計画を立てている可能性すらある。

 しかし、筆者は、このような途方もない「計画的結婚」は一切お勧めしない。婚活中の独身男女のみなさんは、巷に溢れる情報や世間一般にはびこる常識を鵜吞みにして、コツコツお金を貯めるなんてことは、間違っても、しないで頂きたい。理由は二つある。

 一つは、結婚するには時として「勢い」が必要であるが、計画的結婚などを画策して婚期を先送りしていたら、その大事な勢いを失ってしまうからだ。結婚する独身男女は皆、大なり小なり、勢いを味方につけて結婚している。人生における重大な決断であればこそ、立ち止まって考え込んでしまっては、前に進めない。お互いが「この人と結婚しよう」と思い立ったが吉日。そのタイミングで後先考えずに清水の舞台から飛び降りるからこそ、結婚ができる。しかし、清水の舞台の上で、極めて冷静に、「結婚資金を数年かけて貯めよう」などと意思決定したらどうなるだろうか。二人の最高潮に達したマインドはどこかに吹き飛んでしまい、当然、清水の舞台から飛び降りることなどできなくなる。一旦、旬のタイミングを逃してしまうと、その後どうなるか。結婚が義務に感じられるようになり、何だか面倒臭くなる。マインドが低下する。貯蓄という「超現実的な作業」を二人で共有することで、やがて、喧嘩が始まる。マインドが更に低下する。最悪の場合は、時の経過とともに他の結婚候補者が出現してしまい、結婚そのものがご破算となる。そもそも、「愛情のピーク」と「結婚資金のピーク」が一致すはずもない。結婚資金のピークを優先すれば、愛情のピークアウトは免れられない。

 もう一つは、計画的結婚など画策して婚期を先送りしたら、若い二人だからこそ味わうことのできる、二度と取り戻せない貴重な「時間」が失われてしまうからだ。若い二人が結婚して共同生活を始めれば、気力体力が充実しているため、たとえ少々お金が無くたって、何だってできる。週末は、海に山に、強行スケジュールを組んでアウトドアに出かけてもいいし、一緒にランニングやテニスなどのスポーツを楽しんで、夫婦二人で徹底的に体を鍛え上げてもいい。仕事や勉強だって、共同生活をしていればこそ、共に励まし合い、協力し合いながら意欲的に進めることができる。若くして子供に恵まれれば、運動会や授業参観にも、初々しくも、バシッとキメた格好いい夫婦姿で参加でき、子供だって鼻高々だ。若い二人であれば、極端な話、たとえ裸電球一つの生活であったとしても、溢れる感性と将来への希望を胸に、最高の幸せを感じることができるのではないだろうか。しかし、結婚資金を貯めるために婚期を数年遅らせるなどという愚行をするとどうなるか。加齢と共に気力体力が衰える。気力体力が衰えるから、新しい事に挑戦する機会も減少する。その結果、生活もマンネリ化する。そのくせ、加齢と共に、不必要な見栄ばかりは一丁前に醸成されている。生活水準が上昇し、その生活水準の上昇を補填すべく、馬車馬のように働かざるを得ない。気づいた頃には、不妊リスクが台頭している。不妊治療費が嵩む。子供を授かっても、世間からは「おじいちゃんおばあちゃんとお孫さん」などと勘違いされる。婚期を遅らせることで良いことなど何一つない。たとえ潤沢な結婚資金が確保できたとしても、若い二人にだけ許されたプライスレスな結婚生活を失ったのでは、とても釣り合わない。

婚姻届一枚で足りる

 従って、筆者は、婚活中の独身男女のみなさんに、「結婚にかける費用はゼロでいい、結婚資金なんて一切いらない」、ということを、ここで、声を大にして、宣言したい。結婚するために二人が為すべき唯一のこと。それは、「婚姻届一枚を最寄りの自治体に提出する」ことのみだ。もちろん、行政サービスだから、費用は一切かからない。

 もし、あなたが、「結婚するにはお金が掛かる」という常識を持っているとしたら、それは、あなたが結婚・ブライダル産業に踊らされているということだ。つまり、あなたは、あなたの消費で一儲けしようと考える企業の餌食になるために、お金を貯めていることになる。冷静になってよく考えてみて欲しい。二人が結婚することに合意できたのなら、その意思の他に、一体何が必要というのか。本質的には、婚約指輪もいらないし、結婚指輪もいらないし、挙式披露宴もいらないし、新婚旅行もいらないし、お洒落な新築マンションもいらないのだ。宝飾店やホテルや旅行会社や不動産会社には誠に申し訳ないが、それが真実だ。確かに、これらのアイテムは、二人の結婚生活に華を添えるかもしれない。しかし、果たして、これらのアイテムは、二人の結婚を一旦棚上げにしてまで、手に入れなければいけないものだろうか。冷静に考えれば誰でもわかる。完全に本末転倒の思考だ。

 それでも、あなたが、婚約指輪、結婚指輪、挙式披露宴、新婚旅行やお洒落な新築マンションがどうしても必要だと考えるのなら、筆者は、あなたと交際相手との間の愛情を疑う。もし、見栄を張らなければ交際相手の心を繋ぎ止められないようであれば、もう一度最初から二人の交際をやり直した方が良い。

 あなたが、婚約指輪、結婚指輪、挙式披露宴、新婚旅行やお洒落な新築マンションがどうしても必要だと考えるその理由が、あなたの友人や、職場の先輩・後輩・同僚に対する見栄であるのなら、それは、もはや時代を完全に錯誤している。現代は、昭和でもなければ平成でもない。華美なものなど誰も望んでないし、誰もあなたの結婚生活の行方など気にしていない。令和に結婚する独身男女のみなさんは、無駄なアイテムにお金を掛けている暇があったら、その資金を株式にでも投資して、将来に備えるべき立場の人達だ。大学は奨学金で卒業し、日本の競争力が低下する中で、将来に対しても不安が付きまとうご時世。30~34歳男性平均月収が29万円で、今後の昇給も怪しい時代に、挙式披露宴に300万円なんて大金をつぎ込むこと自体が、どうかしている。たかだか2時間程度の飲み会に300万円など、費用対効果が悪すぎて、天地がひっくり返ったって支払う気にはなれない。出席する人にだって「ご祝儀貧乏」という名の苦難を与えることになる。

 きっと、両親や親族に対して一定の義理を果たす必要から、挙式披露宴だけは譲れないと考える独身男女のみなさんもいるだろう。昭和生まれ、平成生まれのみなさんのご両親も、挙式披露宴だけは何としても執り行って欲しいと、みなさんに懇願する可能性が高い。ご両親には、ご両親の見栄やプライドがある。しかし、あなたが、挙式披露宴の資金を確保するために、二人の結婚を棚上げしなければならない立場にあるとしたら、たとえご両親のたっての願いであったとしても、あなたは、その願いを断固拒否しなければいけない。そもそも、婚期を遅らせてまで、貫かなければいけない親族に対する義理などというものを、当のご両親や親族が心から望んでいるとは到底思えない。仮に、あなたのご両親から、挙式披露宴の費用を負担するとの申し出があったとしても、無邪気に丸呑みはできない。できることなら、挙式披露宴など開催せず、そのお金を有り難く頂戴し、投資に回したいくらいだ。お金が無いから挙式披露宴をしない、見栄を張らない、などというちんけなことを言っているのではない。お金が有ろうが無かろうが、見栄など張る必要は一切ないのだ。

必要なものは結婚後に手に入れる

 あなたとあなたの交際相手が、令和の時代を生き抜く賢明な方であるのなら、先ずは、二人で今後の方針について話し合って欲しい。基本戦略は、とにかく「お金を掛けずに結婚する」ということ。そして、早い時期から臨戦態勢を整え、夫婦一丸となって貯蓄に励み、将来の不確実性に立ち向かっていく。もし、指輪や旅行等の各種アイテムがどうしても必要なのであれば、結婚した後に、「徐々に徐々に揃えていく」というスタンスをお勧めする。

 具体的には、先ずは婚姻届を提出する。基本的にはこれで終了なのだが、それでも、婚姻届提出と同タイミングで唯一お金を掛けるものがあるとすれば、「ウエディングフォト」だ。二人の「今」の姿だけは、後になって取り戻せないので、旬なタイミングで、写真だけは残しておいても罰は当たらないだろう。予算は数万円程度を想定する。

 次の目標は、婚約指輪兼結婚指輪だ。これは、結婚と同時にどうしても必要というものではないので、結婚後、2~3年以内に揃えるイメージで良いのではないだろうか。安いものから高いものまでピンキリだが、数万円から20万円程度もかければ十分だろう。新婚生活で賢くお金を貯めて、お金に余裕が出来たら結婚指輪を買うスタンスで問題ない。

 挙式は要相談だ。基本的には無しなのだが、どうしても挙式だけはということであれば、結婚後、5年以内を目途に開催してはいかがだろうか。10万円から数十万円程度は想定せざるを得ないので、結婚後、夫婦で協力して、計画的に資金を貯めていく。

 新婚旅行や披露宴や新築マンションは、今後の努力目標だ。男性は、いずれは奥さんを旅行に連れて行くという気概で、仕事に打ち込む。女性は、そんな旦那さんを信じてあげる。そして、資金的に本当に余裕が出来て、その時点で二人が本当に望むなら、ささやかな披露宴を開催する。マンションは慌てて手を出さない。賃貸でいけるところまでいく。令和の時代は、高額な固定費を抱えるような時代ではない。

「時」こそが唯一の判断材料

 当然であるが、掃いて捨てるほどにお金の有り余っている人は、好きなように結婚したらよい。あなたは、お坊ちゃんかお嬢ちゃん、もしくは、晩婚で貯蓄十分の男女だろう。しかし、若い男女、普通の男女は、間違っても、結婚と貯蓄の順序を間違えてはいけない。お金を貯めてから結婚するのではない。結婚して、一緒になってお金を貯めるのだ。先ずは、電光石火のごとく結婚して、夫婦共働きで収入を確保し、コストは家賃や食費等の共通部分を圧縮することで削減し、共通の目標を持って資産作りに励む。

 ちなみに、あなたが堅実に資産作りに励み、実際に資産を手に入れた頃には、おそらく、あなたの見栄や物欲などは、どこかに消え失せていることだろう。世の中というのは不思議なもので、お金が無い人ほど見栄を張りたがり、お金がある人は却って質素に暮らし見栄など張らない。

 あなたは、何としても心の奥底に潜む見栄を退治する。見栄から解放されれば、もはや、お金の心配はいらないし、結婚前に時間をかけてお金を貯める必要もない。あなたが本当に心配すべきことは「結婚資金」ではない。「時」こそが唯一の判断軸だ。タイム・イズ・マネー。若さは取り戻せない。結婚資金ゼロで堂々と結婚しよう。

以上

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