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結婚に恋愛感情は必要か「結婚相手に恋愛感情を求める贅沢」

恋愛感情は嗜好品

 結婚に恋愛感情は必要か。恋愛とは、「特定の異性に特別の愛情をいだき、高揚した気分で、二人だけで一緒にいたい、精神的な一体感を分かち合いたい、出来るなら肉体的な一体感も得たいと願いながら、常にはかなえられないで、やるせない思いに駆られたり、まれにかなえられて歓喜したりする状態に身を置くこと(新明解国語辞典)」を指すらしい。そして、恋愛感情とは、そのような高揚した感情のことを指すことになる。確かに、結婚という意思決定に際し、恋愛感情(高揚した気分)がプラス寄与するであろう点は、経験的に十分に理解できるところではある。

 このテーマに関心のあるあなたは、もしかしたら、結婚について喫緊の判断を迫られている人かもしれない。恋愛感情の抱けない異性からアプローチを受けている。恋愛感情の抱けない異性との間に子供を授かった。周りに恋愛感情を抱ける適切な異性が居ない。年齢的なリミットから結婚を焦っている等。あなたは、自分の置かれた立場は認識しつつも、恋愛感情の抱けない異性と結婚して良いものかどうか思案している。あなたは完璧主義者かもしれない。

 早速、筆者の結論を申し上げよう。筆者は、結婚に恋愛感情は必ずしも必要ないと考える。恋愛感情は、酒やたばこやコーヒーと同じ嗜好品、つまり、栄養分としては直接必要ではないが、人間の味覚、触覚、嗅覚、視覚などに快感を与えるものと捉える。

恋愛感情は婚姻の成立要件ではない

 最初に、明確にしておきたいことがある。それは、婚姻の成立要件だ。日本では、婚姻の障害事由(婚姻年齢に達していない、重婚禁止等)が存在しない限り、当事者間に婚姻意思の合致があり、婚姻届さえ提出すれば、婚姻が成立する。どこを見渡しても「恋愛感情が無ければ結婚してはダメ」とは規定されていない。即ち、恋愛感情は婚姻の成立要件には含まれないのだ。

 従って、我々は、結婚には恋愛感情が必要などという強迫観念に駆られる必要はどこにもない。恋愛感情は、結婚という意思決定に至る数ある動機の一つに過ぎない。我々はちょっと考えただけでも結婚という意思決定に至る動機を幾つも思い浮かべることができる。経済的に安定したい、子供が欲しい、一人だと寂しい、健康に不安がある、両親を安心させたい、社会的な体裁を保ちたい等。確かに、恋愛感情は結婚という意思決定に至る強力な動機ではある。しかし、上記に示したその他の動機も恋愛感情に勝るとも劣らない強力な動機だ。そして、結婚するのにわざわざ強力な動機を二つ用意する必要もない。仮に恋愛感情の抱けない異性との結婚であったとしても、その他の結婚に至る強力な動機があるのであれば、臆することなく堂々と結婚すれば良いだけの話なのだ。

 それでも、あなたが恋愛感情に固執するのだとしたら、筆者は、あなたに結婚はお勧めしないし、あなたは結婚などしなくて良いと考える。何故なら、現時点であなたには結婚する動機が存在しないからだ。恋愛感情は、結婚という意思決定に至る動機であって、手段ではない。現時点で恋愛感情を抱ける異性がいないのであれば、結婚する動機が存在しないことになり、結婚を考えること自体が不自然だ。何のために、無理やり、結婚するための動機を創り出さなければいけないのか。あなたには婚活は必要ないし、コンパもマッチングアプリも結婚相談所も必要ない。淡々と日常生活を営んでいればそれで良い。

 ここまで言っても、それでも、あなたの脳裏に結婚願望や婚活の文字がちらつくのであれば、やはり、あなたには結婚という意思決定に至る何かしらの動機が存在することになる。そうであれば、その動機に従って、とっとと結婚すれば良いではないか。もし、あなたが結婚という意思決定に至る十分な動機が存在するにも関わらず、未だ恋愛感情が云々とごちゃごちゃ言っているのだとしたら、筆者は、あなたには与しない。あなたは、会社の不満ばかりを漏らして転職したいと言いつつも、いつまでも転職しない言い訳を並べて行動しない人と同じだ。あなたは、痩せたいからダイエットしたいと言いつつも、いつまでも食事制限をしない言い訳を並べて行動しない人と同じだ。あなたは、何かしらの動機に基づいて結婚したいのだが、無理やりに恋愛感情という名の綺麗な動機を捏造して、あなたの結婚を正当化しようとしているに過ぎない。動機があるなら結婚する。動機がないなら結婚しない。シンプルにそれだけなのだが、それをしない。はっきり言って極めて質が悪い。まともに向き合うだけ時間の無駄だ。

恋愛感情がなくても社会性があれば足りる

 あなたは、恋愛感情を金科玉条のごとく扱うが、果たして恋愛感情の抱けない異性と結婚すると、一体何か困るというのだろうか。妻は、夫に優しくできないし、夫のためにご飯を作ることもできないのだろうか。夫は、妻に優しくできないし、妻のために一生懸命働いて稼ぐこともできないのだろうか。

 もし、そうであるとするのなら、あなたは結婚の社会性をあまりにも軽視していることになる。あなたが、さほど愛してもいない会社に毎日折り目正しく通勤しているのはどうしてだろうか。あなたが、会社に勤務して、「嫌な仕事は一切やりません」などとは口が裂けても言わないのはどうしてだろうか。それは、あなたが社会人として一定の良識と覚悟を持っているからだ。結婚も同じだ。結婚生活は楽しいことばかりが続くわけではない。そして、恋愛感情が結婚にまつわる全てのマイナス要素を癒すわけでもない。それでも、世間の夫婦が結婚生活を継続させているのは、一定の良識と覚悟を持って結婚生活に臨んでいるからだ。決して、恋愛感情の有無などで説明されるものではないのだ。

 では、仮に、あなたが恋愛感情の抱ける異性と結婚したとして、もし、結婚後にその結婚相手に対する恋愛感情が無くなってしまったら、あなたは一体どうするつもりだろうか。たとえ、結婚前の恋愛感情がどんなに荘厳なものあったとしても、その恋愛感情が結婚後も維持される保証などどこにもない。あなたは、恋愛感情の切れ目が縁の切れ目とばかりに、さっさと離婚するのだろうか。もちろん、世間の多くの夫婦は、そうはしない。我々の身近に目を向けてみても、我々には両親が居て、かつて両親の間に存在したかもしれない恋愛感情は今やその形を変えているように映るが、それでも健全に夫婦生活を営んでいる。つまり、恋愛感情があろうがなかろうが、恋愛感情などというエモーショナルなものは、いずれ家族の絆に進化することが予想されるのだ。我々は、両親も祖父母も兄弟姉妹も自動的に与えられ、自ら選んではいない。それでも、家族の絆は疑いなく続いている。少々ドライな表現になるが、両親や祖父母や兄弟姉妹などという概念は、家族という契約(共通認識)を土台にして成り立っているのであって、全ては、本人の意識次第だ。そして、この家族という契約(共通認識)の中に新たに結婚相手(夫婦)が加わったところで、特別なものなど何もなく、新たな結婚相手(夫婦)を含めて家族の絆が淡々と続いていくだけの話だ。

恋愛感情は一朝一夕には生まれない

 皮肉な話だが、恋愛感情の抱けない異性とは結婚できないと考えるあなたは、実は、恋愛感情を一番軽視している人ということになる。何故なら、結婚前の数か月から2~3年程度の恋愛感情風情をもって、これ以上の無い本物の恋愛感情と捉えている節があるからだ。果たして、本物の恋愛感情とは、高々数か月から2~3年程度の交際期間で易々と手に入るものなのだろうか。おそらく、恋愛感情とはそんなに安っぽいものではないだろう。むしろ、結婚前の恋愛感情などというものはあまり当てにならず、結婚後の10年、20年、あるいは、一生という期間を経て醸成される感情こそが本物の恋愛感情なのだろう。

 たとえば、故郷愛は、故郷に生まれ、数か月程度住んだところで醸成されるものだろうか。それは違う。むしろ、本物の故郷愛は、何年も何十年もかけて、時には故郷を離れてみて、ようやく醸成されるものだ。愛校心は、受験勉強中や入学前に醸成されるものだろうか。それは違う。むしろ、本物の愛校心は、その学校に入学し、学び、卒業して、それから何年も何十年もかけて、ようやく醸成されるものだ。愛社精神は、採用試験中や入社前に醸成されるものだろうか。それは違う。むしろ、本物の愛社精神は、その会社に入社し、働き、それから何年も何十年もかけて、ようやく醸成されるものだ。

 あなたがどうしても結婚生活に恋愛感情を持ち込みたいのだとしても、別に結婚前に恋愛感情が完成形に達していなくても良いではないか。結婚後に幾らでも本物の恋愛感情を追求すれば良いのだ。そもそも、結婚前に結婚相手に恋愛感情を抱くことを期待しても、共有した時間やイベントが質的にも量的にも少なすぎて、限界がある。まやかしの恋愛感情を抱えて結婚するよりは、一層の事、恋愛感情などはニュートラルの状態で結婚したほうが、本物の恋愛感情に辿り着けるかもしれない。

恋愛感情は過剰な条件設定

 筆者が恋愛感情を嗜好品と捉える理由は簡単だ。それは、世の中には、結婚相手に恋愛感情を求めず、あるいは、たとえ恋愛感情の醸成を後回しにしたとしても、自分の置かれた立場をわきまえて結婚に踏み切る独身男女が存在するからだ。即ち、結婚を希望する独身男女は、以下の4タイプに分類できると考えて良いだろう。

 ①結婚相手への恋愛感情は絶対に重要と考え、結婚相手のステータスは拘らないタイプ。このタイプの人は、学校、職場、趣味等何らかのコミュニティーで、異性と出会い、時間を共有した上で、自然発生的に徐々に恋愛感情を醸成させ、結婚に至ることを想定している。真っ当な恋愛さえ成就すれば良く、相手のステータス(出自、学歴、職歴、年収、年齢、身長、外見等)には拘らないため、相手を色眼鏡で見ることはない。そのため、自然の流れの中で等身大の結婚相手とめぐり合える可能性が十分に有り、実際、そのような縁を経て結婚していく。

 ②結婚相手への恋愛感情は拘らないものの、結婚相手のステータスは絶対に重要と考えるタイプ。このタイプの人は、①のタイプと真逆の人種であり、理性的な人、現実主義者ということになる。このタイプの人は、相手のステータスが合格点に達しているのであれば、相手に対して恋愛感情を抱いていなくても、結婚する。逆に、どんなに恋愛感情が抱けたとしても、ステータスが合格点に達していない相手とは、決して結婚しない。つまり、恋愛と結婚は別と考え、割り切った結婚観を持っている。一部の富裕層、家業を営む子女等の政略結婚が典型的なパターンだ。結婚相談所との相性が良いのは言うまでもない。

 ③結婚相手への恋愛感情も、結婚相手のステータスも、どちらも全く拘らないタイプ。このタイプの人は、自分に好意を持ってくれる異性であれば、よほど特殊な異性でない限り、相手の気持ちを受け入れて結婚する。与えられた環境に素直に適応し身を任せることができるため、当然、4タイプの独身男女の中で一番結婚できる可能性が高い。理性的な実力者、自分に自信が無い人、そもそも恋愛や結婚に拘りを持っていない人などが該当する。女性がこのタイプに該当する場合は、両親等から結婚に関する心構えをレクチャーされているかもしれない。

 ④結婚相手への恋愛感情も、結婚相手のステータスも、どちらも絶対に重要と考えるタイプ。このタイプの人は、③のタイプと真逆の人種であり、固定観念に囚われた煩悩の塊のような人だ。当の本人は、「結婚相手を選ぶのに恋愛感情やステータスを求めるのは常識ではないか」と考えるが、他のタイプに属する人から見れば、結婚相手に対してより多くの条件を設定している以上、高望みをしているとしか映らない。また、このタイプの人は、ステータスが合格点に達した異性に対してのみ恋愛感情を抱くよう努めるため、自己矛盾が多く、なかなか相手のことを好きになれない。頭で考えながら無理やり高揚した気分を作り上げるのは難しい。当然、4タイプの独身男女の中で一番結婚できない可能性が高い。

恋愛感情はプライドをコントロールして封じ込める

 結婚相手への恋愛感情を重視する人からは、次のような言葉を聞くことがある。「私は人のことを好きになるのに時間がかかる」と。筆者は、これを極めて危険な兆候と捉える。何故なら、この人は大いなる勘違いをしている可能性が高いからだ。ここで問題となっているのは、この人が、なかなか異性のことを好きになれないということではない。この人が、なかなか異性から好きになってもらえないということが問題なのだ。ハッキリ言う。モテる人は、「恋愛感情を重視する」、「人のことを好きになるのに時間がかかる」などという事は決して言わない。そのようなことは自然体で叶うからだ。モテない人に限って、モテない人であるからこそ、「恋愛感情を重視する」、「人のことを好きになるのに時間がかかる」と言う。つまり、この人は、異性のことを好きになる努力をするのではなくて、異性から好かれる努力をしなければいけないのだ。そして、この人こそ、モテない以上、結婚相手への恋愛感情云々などということは棚上げしなければ、いつまで経っても結婚などできない。

 結婚相手への恋愛感情を重視する人は、もしかしたら、恋愛ドラマの観過ぎかもしれない。筆者も、大映ドラマやトレンディドラマ(死語)をリアルタイムで観てきた世代だ。キッカケがあって、すれ違って、歯がゆい思いをして、自分の気持ちに気づく。その後は、妨害が入って、傷ついて、走り回って、いよいよ想いが募る。更に、転がり回って、傷ついて、それでも最後は阻害要因を跳ね除けてゴールインする。結婚とは唯一恋愛結婚のことを指すのであり、恋愛感情の抱ける相手と結婚することが至極当然のように感じる。しかし、現実の世界は、むしろドラマの世界の対極にあるような地味な世界であるということに気づかなければいけない。くどいようだが、恋愛感情は婚姻の成立要件ではない。車の運転には運転免許証が必須だが、結婚に恋愛感情が必須とはどこにも規定されていない以上、その人の置かれた状況に応じて十人十色の地味な結婚の形が存在するだけだ。

 あなたが恋愛感情と決別して結婚できるかどうかは、最後は、自身のプライドをコントロールできるかどうかという一点にかかっているだろう。特に、あなたが30代以降の独身男女である場合は、恋愛感情に対する感度がこれまでの人生経験によって鈍化している点を忘れてはいけない。昔は、相手の些細な優しさであっても、感動し、心震えた。それが、今では、相手の誠実な対応を当たり前と思い、何とも思わない。そのため、まるで麻薬中毒にでも陥ったかのように、より強固な恋愛感情に固執し、より強固な恋愛感情無しでは自分自身を納得させることができないかもしれない。恋愛感情の抱けない異性などと結婚することなどできない。自分の気持ちをごまかすことなど出来ない。自分で自分が許せない。確かにその通りだ。しかし、その思いが強ければ強いほど、あなたは歳を取ってしまったということなのだ。こうなってしまった以上、あとは、意識的にプライドをコントロールして、前進する他ない。我々は、これまでの人生で、数多くの不本意な選択肢を受け入れてきたが、それでも、いつの間にか平常心を取り戻してきた。恋愛感情の抱けない異性との結婚は不本意かもしれない。しかし、あなたに結婚という意思決定に至る何かしらの動機か存在するのであれば、恋愛感情の不存在という不本意を受け入れたとしても、プラスマイナスゼロのはずだ。あなたはあなたの動機に従って前進すれば良い。筆者は、あなたの決断を心から応援する。

以上

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