婚活男性は「家事・育児」が得意な家庭的な女性と結婚すべし！

結婚の何たるかを知っている

　婚活中の独身男性のみなさんは、将来の伴侶となる女性に何を求めるだろうか。容姿だろうか。若さだろうか。もし、あなたが、「家事・育児」が得意な家庭的な女性と結婚したいと考えているなら、あなたは極めて真っ当であり、結婚の何たるかを十分に理解した抜け目のない男性ということになる。

夫婦に課される「3つの義務」

　あなたは、結婚した夫婦に課される3つの義務をご存じだろうか。①同居義務（一緒に暮らす義務）、②協力義務（家事・育児等、協力し合って暮らす義務）、③扶助義務（資金支援等、扶助し合って暮らす義務）、の3つだ。これら3つの義務は、婚姻の効力として、民法第752条に「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない」と規定されている。尚、民法第752条は強行法規であり、結婚する者は必ずこの義務を履行しなければならない。

　このことは、裏を返せば、男女は、上記義務の履行を担保するために、敢えて婚姻という法律行為を採るとも言える。赤の他人である男女が共同生活を営む上で、上記義務は、法律で縛る必要があるほどに重要というわけだ。たとえば、あなたは、女性から「あなたの年収は？」「貯蓄額は？」とまくし立てられ、辟易した経験があるかもしれない。女性は、あなたが上記義務を十分に履行できるかどうかについて見極めたい。女性があなたに経済力を求めることは、あなたと共同生活を営む上で、至極当然のことと言える。

　逆に、あなたが将来の伴侶となる女性を選ぶ際も、女性が上記義務を十分に履行できるかどうかという視点があって良い。上記義務を十分に履行できるであろう女性を伴侶として選択すれば、夫婦間の不要なトラブルも回避できる。つまり、女性があなたに経済力を求めるように、あなたが女性に「家事力」や「育児力」を求めることは、夫婦に課される3つの義務に照らし合わせても、十分に合理的であり、十分に理に適っているというわけだ。

女性の「家事力」を見極める

　では、女性の家事力は一体どのように見極めれば良いのだろうか。女性はあなたの年収や貯蓄額を確認すればそれで足りるが、あなたが女性の家事力を見極めるとなると案外難しい。ご飯でも作ってもらえば良いのだろうか。或いは、掃除をしてもらう、洗濯をしてもらう、取れたボタンでも縫ってもらえば良いのだろうか。そんなことより、一層のこと、「あなたこそが女性にご飯を作って」あげてはどうだろうか。あなたが作れる料理なら何でも良い。万一、何も作れないのであれば、鍋に湯を張って、米と、大根と、ホウレンソウと、卵を入れ、あとは味噌か醤油か塩でも足して、愛情を加え、ぐつぐつと煮込めばそれで良い。そして、出来上がった雑炊を、女性に御馳走する。

　もし、女性が、あなたが作った薄味の雑炊を黙ってニコニコ食べてくれたら、その女性は間違いなく家事力がある女性だ。女性は、普段からご飯を作っており、ご飯を作る大変さを知っている。女性は、あなたがご飯を作ってくれたことそれだけで、十分に感謝しているに違いない。

　もし、女性が、あなたが作った薄味の雑炊に何かしらの注文を付けてきたら、その女性は間違いなく家事力がない女性だ。女性は、普段からご飯など作っておらず、お母さんが作る美味しいご飯しか食べていない。女性は、あなたが作る薄味の（マズい）男料理など、とても食べられないのだ。

女性の「育児力」を見極める

　次に、女性の育児力は一体どのように見極めれば良いのだろうか。こちらも家事力同様、見極めがかなり難しい。甥や姪とのふれあいの機会でも設ければ良いのだろうか。或いは、ペットの面倒を見てもらう、ベビー用品を選んでもらう、一緒に「母をたずねて三千里」でも観れば良いのだろうか。そんなことより、一層のこと、「あなたこそが店でベビー服を選んで」みてはどうだろうか。あなたが気に入ったベビー服なら何でも良い。女性と一緒に、ユニクロかGAPあたりのキッズコーナーに足を運び、渾身のベビー服一着を手に取る。そして、「これ、結構可愛いな」とぼそっと呟く。

　もし、女性が、あなたが選んだセンスの悪いベビー服を黙ってニコニコしながら賛同してくれたら、その女性は間違いなく育児力がある女性だ。女性は、両親からの愛情をたっぷり受けて育ち、十分な柔軟性と協調性を身につけている。女性は、あなたが育児に参加する気持ちがあることそれだけで、十分に感謝しているに違いない。

　もし、女性が、あなたが選んだセンスの悪いベビー服に何かしらの注文を付けてきたら、その女性は間違いなく育児力がない女性だ。女性は、育児が日々戦争であり大変なことだということが想像もつかず、誰かのお下がりではない新品が検討できるだけで幸せだということも判っていない。女性は、あなたが選んだセンスの悪いベビー服など、とても自分の子供に着させたくないのだ。

真の伴侶像が見えてくる

　女性は、あなたが経済力を以って二人の結婚生活に貢献してくれることを期待している。一方、あなたは、女性が家事力・育児力を以って二人の結婚生活に貢献してくれることを期待する。

　ただし、当然に理解しているだろうが、家事・育児は、女性にのみ任せるものではない。あなた自身も、家事力・育児力を向上させ、家事・育児に積極的に参加する義務がある。そもそも、あなた自身に多少なりとも家事・育児に関する知見と積極性がなければ、女性の家事力・育児力の見極めはおろか、女性から結婚相手として選んですらもらえない。

　従って、先ずは、雑炊作りと、ベビー服売り場を覗いてみることから始めてみたい。きっと、あなたが必要としている真の伴侶像も見えてこよう。筆者は、あなたが家庭的な女性とめぐり合って結婚することを、心から願っている。

以上

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