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バツイチ離婚経験者との結婚に迷い・悩む人の処方箋とは?

課題と魅力を比較衡量し判断

 婚活中の独身男女のみなさんの中で、過去に離婚を経験した独身男性・独身女性(いわゆる「バツイチ」など、以下、「離婚経験者」という。)との結婚の適否について、迷い、悩んでいる人はいないだろうか。早速、筆者の処方箋を述べよう。先ずは、①離婚を取り巻く環境を正しく理解し、(何らかの偏見があれば)偏見を取り除く。その上で、②その離婚経験者と結婚することで生じる課題、と、③その離婚経験者が有する魅力、とを比較考量の上、離婚経験者との結婚の適否を判断すればそれで良い。何のことは無い。つまり、通常の婚活と何ら変わることなく、フラットな気持ちで判断すればそれで良いのだ。

 離婚経験者との結婚の適否に関する考え方は、千差万別だ。初婚の人は、「離婚経験者は結婚相手の対象外」、「できれば初婚の人と結婚したい」と考えるかもしれない。或いは、「その人が魅力的であれば離婚経験の有無は関係ない」と人物本位で考える人もいるだろう。また、あなた自身が離婚経験者であれば、「離婚経験の有無は全く関係ない」、「むしろ離婚経験者とのほうが気楽に結婚できる」と考えるかもしれない。一部には、「離婚」というフレーズを耳にしただけで、思考停止に陥り、強い拒否反応を示す人もいる。

 ただし、少なくとも、離婚経験者と真剣に対峙するあなたは、離婚というステータスは、婚活マーケットにおいて絶えず検討される「数あるステータス(条件)の一つ」に過ぎないという冷静さを持たなければいけない。勿論、離婚というステータスは、決して軽々に評価すべきものではない。特に、初婚の独身男女のみなさんが、離婚というステータスに対して、一定の不確実性と心理的ハードルを感じていることも、十分に理解している。しかし、だからこそ、一旦は、「年齢」、「容姿」、「性格」、「年収」、「学歴」、「身長」、「兄弟構成」等と同じ目線で離婚を捉え、通常の婚活と何ら変わることなく、離婚というステータスがもたらす本質(課題、魅力)を直視しなければならないのだ。離婚の本質を直視することで、ようやく、それを許容するかしないか、評価するかしないかの判断ができる。そして、その離婚経験者に備わる他のステータスも踏まえた上で、その離婚経験者との結婚の適否について、総合的な判断を、冷静に下すことができるのだ。

①離婚を取り巻く環境を正しく理解する

 先ずは、離婚に関する各種統計を確認し、離婚を取り巻く環境を正しく理解したい。

 離婚経験者のボリュームを確認する。「厚生労働省人口動態統計月報(令和2年12月分」によると、2020年1年間の離婚件数は19万3千件(組)だ。30歳男性人口が68万8千人、30歳女性人口が66万1千人(総務省人口推計平成29年10月1日現在)であることに鑑みると、凡そ、30歳男女の3割に相当するボリュームの男女が1年間で離婚した計算になる。また、「国勢調査人口等基本集計結果(平成27年)」によると、全国には凡そ3,100万組の夫婦が存在(有配偶の男性3,123万6千人、女性3,138万9千人)するため、2020年1年間で、夫婦160組中の1組が離婚した計算になる。更に、2020年1年間の離婚件数19万3千件(組)は、同じく2020年1年間の婚姻件数52万5千件(組)の37%に相当する件数であり、婚活マーケットでは、3組のカップル成立に対して、1組のカップルが解散している状況にある。なお、近年、離婚件数は減少傾向にあり、2020年の離婚件数は過去20年間で最低となっている。また、離婚率(人口千人に対する離婚件数の割合)は1.6件と、こちらも過去20年間で最低となっている。

 離婚経験者の別居時の年齢別内訳を確認する。「厚生労働省人口動態統計(2019年)」によると、夫(男性)は35~39歳での別居(離婚)が15.8%と最も多く、以下、30~34歳15.2%、40~44歳15.1%と続く。妻(女性)は30~34歳での別居(離婚)が17.2%と最も多く、以下、35~39歳15.9%、40~44歳14.7%と続く。夫も妻も、離婚経験者の約半数が30代から40代前半で離婚している状況が伺える。

 婚姻関係事件(離婚、婚姻費用分担、円満調整、同居・協力扶助)の申立人別の動機を確認する。「司法統計(令和元年度)婚姻関係事件数申立ての動機別申立人別全家庭裁判所」によると、妻側からの申し立てに至る動機は、「性格が合わない」が23.1%と最も多く、以下、「生活費を渡さない」17.3%、「精神的に虐待する」14.9%、「暴力を振るう」12.1%、「異性関係」9.1%と続く。夫側からの申し立てに至る動機は、「性格が合わない」が36.5%と最も多く、以下、「精神的に虐待する」12.2%、「異性関係」8.1%、「家族親族と折り合いが悪い」7.9%、「浪費する」7.3%と続く。夫婦共に、精神的虐待を含めた性格の不一致、生活費や浪費等の経済的理由、異性関係、が申し立ての主な理由となっている。なお、婚姻関係事件の72.7%は妻側からの申し立てによってなされており、27.3%が夫側からの申し立てによってなされている。

 離婚経験者の再婚の状況を確認する。「厚生労働省人口動態統計(2019年)」によると、全婚姻件数における再婚件数の割合は、夫19.7%、妻16.9%である。実に、成立したカップルの5組に1組は再婚カップルということになる。また、平均再婚年齢は、夫44.1歳、妻40.8歳である。

 以上の離婚に関する各種統計を改めて総括すると、離婚という意思決定は毎年19万件というボリュームで行われており、決して珍しいものではないということが判る。離婚経験者のボリュームゾーンは30代~40代前半。主な離婚理由は、性格の不一致。典型的な離婚経験者は、30代~40代前半で離婚した後、婚活マーケットに再登場し、40代前半で再婚していく。その数は、全婚姻件数の2割に相当するボリューム。離婚経験者が積極的に再婚に挑戦すると共に、離婚経験者と結婚する初婚の独身男女が一定数存在する状況が伺える。

②離婚経験者と結婚することで生じる課題

 次は、離婚経験者と結婚することで生じる課題、について考察したい。

 筆者は、この点を考察する前に、あなたが必ず理解しなければいけない根本的な視点があると考えている。それは、離婚という行為自体は、何も特別なものではなく、所詮は「カップルの別れ」に過ぎないということだ。離婚という行為は、それ以上でもそれ以下でもない。繰り返しで恐縮だが、我々は離婚というと、思考停止に陥り、兎角重々しく考えがちだ。しかし、婚姻契約の有無を一先ず棚上げして考えれば、カップルの出会いと別れなどは、どこにでも掃いて捨てるほどあるし、誰でも複数回は経験しているありふれたものだ。離婚の原因についても、先ほど確認した通り、要は、相手に対して何かしらの気に入らないことがあるから別れるだけの話であり、これも恋愛時におけるそれと何ら変わらない。たとえば、DV(ドメスティックバイオレンス、暴力)、金銭トラブル、浮気、などと聞くと、離婚時特有の忌々しきものだと錯覚しがちだが、これらの別れの原因は、恋愛時であっても十分生じ得るものであり、DV、金銭トラブル、浮気が原因で、恋愛関係を解消しているカップルなど世の中に掃いて捨てるほどいるだろう。

 婚活中の独身男女のみなさんは、初婚の独身男性・独身女性を前にしたときに、その人が過去の恋愛でDV、金銭トラブル、浮気等をして別れたかどうかなどは、根掘り葉掘り確認しようとはしない。本来、相手が離婚経験者であろうとなかろうと、相手が、DV、金銭トラブル、浮気癖のある人である危険性は常にはらんでいるわけだが、決してそうはしない。これは、離婚経験者にのみ一定のバイアスが働いているという何よりの証拠となる。つまり、「カップルの別れ」や「別れの原因」について、離婚経験者に対してのみ特別に仰々しく捉えること自体が、過剰反応であり、平衡性を欠いている状態にあるということだ。(無論、別れや、その原因について、軽視して良いという意味ではない、念のため。)

 ここまで記すと、こんな反論が聞こえてきそうだ。「恋愛と結婚は違う。婚姻契約のもと、愛を誓い合ったのだから、別れるなんて我慢が足りん、責任感がない、けしからん。」と。確かに、一理ある。しかし、仮にそうだとしたら、婚姻契約無しに恋愛をしているカップルの愛とは一体何なのだろうか。二人は本当に愛し合っているのだろうか。別れる可能性を見越しての、腰かけのままごと遊びをしているだけだとしたら、むしろ、そちらの方がよっぽど責任感がないのではないだろうか。離婚経験者は、確かに離婚はしたが、一度は、真摯に結婚という手続きを踏んでいる。フラフラと恋愛をしている人よりよっぽど誠実な対応をしたのではないだろうか。フラフラと恋愛をしている人の別れについては何のお咎めも無く、誠実に対応した婚姻契約者の婚姻契約解消(離婚)だけが一方的に非難を受ける道理などどこにもない。無論、カップルの別れなどはどこにでもあるのだから、離婚経験者のみが取り立てて我慢が足りないわけでも責任感が無いわけでもない。

 筆者は、離婚経験者と結婚することで生じる特有の課題は、本質的な意味において、大きく二つあると考えている。一つは、子供の存在だ。もし、あなたが想定する離婚経験者に子供がいる場合、あなたは、あなたと血縁関係の無いその子供と家族を構成する可能性があり、その子供の養育費等の経済的負担が発生する可能性があり、その離婚経験者と離婚経験者の旧パートナーとの間で事務的関係が継続する可能性がある。もう一つは、世間の偏見だ。繰り返し説明しているように、筆者は恋愛と結婚における別れやその原因は無差別と捉えているが、世間、特に、あなたの両親や親族が必ずしもそのように理解してくれるとは限らない。そのため、あなたが離婚経験者と結婚した場合、あなたと、あなたの両親や親族との間に、何らかの軋轢が生じる可能性がある。

③離婚経験者が有する魅力

 最後は、離婚経験者が有する魅力、について考察したい。筆者は、離婚経験者が有する最大の魅力は、「挑戦したこと」そして「失敗したこと」だと考えている。

 離婚経験者の挑戦とは、言うまでもなく結婚したことだ。あなたは、なんで結婚が挑戦なのかと思うかもしれない。しかし、よく考えてみて欲しい。結果からみれば、離婚経験者は「将来、離婚する運命にある人と、結婚した」のだ。勿論、結婚時から離婚を考えているはずなど無い。当然、自身が将来離婚するなどとは夢にも思っていなかっただろう。しかし、実際は、離婚した。離婚したということは、原因が何であれ、夫婦がお互いの道を違える判断をしたということだ。つまり、離婚経験者は、将来にお互いの道を違える可能性のある人と、それでも結婚して一緒になるという決断を下せた人ということになる。これは、とても勇気ある決断ではないだろうか。勿論、多くの場合、道を違える兆候などは、結婚当初は顕在化していなかっただろう。それでも、勇気ある決断であることに変わりはない。なぜなら、離婚経験者は、相手の細かな性格や、資質や、自身との相性の良し悪しなどについて必要以上に拘らず、正々堂々と、結婚に踏み切ったからだ。世の中には、アラサー、アラフォー、アラフィフになっても、相手の性格や資質や相性を見抜くべく、石橋を叩いて、文句を言って、うじうじと言い訳をして、一向に結婚の決断をしない独身男女が数多いる。それに比べれば、離婚経験者の決断は、よっぽどサッパリしていて気持ちが良い。筆者は、離婚経験者の結婚に向かった決断を尊敬するし、離婚経験者にとっての結婚は、離婚経験者が正に挑戦者であったということの証だと考える。離婚経験者は、物事に挑戦する積極性と勇気があり、曲がったことが大嫌い、自信と信念に満ち溢れた、極めて真面目でクレバーな人物であると言えるのではないだろうか。

 離婚経験者の失敗とは、言うまでもなく離婚したことだ。離婚経験者は、挑戦したからこそ、失敗した。そして、離婚経験者は、おそらく、自身の離婚の経験から、我々の想像が及ばないほどの多くのことを学んだことだろう。筆者は、離婚経験が無い。しかし、こんな筆者でも、過去に、仕事や恋愛や勉強やその他の挑戦で、それなりに失敗を経験してきたつもりだ。だから、人は失敗から学びを得て、そこではじめて成長することができるということを理解している。上手くいっているときは、増長し、慢心が生まれ、とんでもない方向に進んでいく。失敗し、苦しい思いをしてはじめて本気になるし、人の痛みもわかるし、次は何としても成功しようというエネルギーが生まれてくる。先ほど確認したように、離婚の原因には、性格の不一致、生活費や浪費等の経済的理由、異性関係等があった。離婚経験者は、これらの原因について、全てを真っ正面から受け止め、「結婚生活でこういうことをしたら、相手を傷つけ、自分が傷つき、離婚になってしまうのだ」ということを、骨の髄から学び、反省したに違いない。そして、結婚生活にとって何が大事かということを学習し、自分の至らなかった点を修正して、改めて婚活マーケットに戻ってきている。こんな最強のマインドセットを持った婚活者が、離婚経験者を除いて、果たして婚活マーケットに存在するだろうか。いつまで経っても結婚できない人は、挑戦していないから、失敗もできず、何の学びもない。離婚経験者は、挑戦し、そして、失敗することで、一回りも二回りも大きく、魅力的な人物になっている可能性が高い。離婚経験者は、失敗から多くを学ぶことで知性を蓄え、高い感受性と正義感を備えた、生命力溢れる人物であると言えるのではないだろうか。

次はあなたが挑戦する番

 筆者は、離婚経験者に対してポジティブだ。なぜなら、筆者がこれまでの人生で接してきた離婚経験者には、傑出した実力者や、人間的な魅力にあふれる男女が圧倒的に多かったからだ。そして、離婚を人生における「試練」と捉えるなら、筆者は、試練を乗り越えてきた人が単純に大好きだ。

 ただし、当然ではあるが、離婚や、離婚経験者の人物像について、十把一絡に語ることはできない。そこで、あなたは、是非とも離婚経験者とのコミュニケーションを深め、その目で、その耳で、離婚経験者の課題と魅力を確かめてみて欲しい。離婚経験者が、結婚(挑戦)と離婚(失敗)を通じて、何を考え、どのような努力をし、何を学び、今後その学びをどのように活かそうと考えているのかを確かめてみて欲しい。そして、離婚経験者の課題と魅力を比較考量の上、離婚経験者との結婚の適否を最終判断して欲しい。

 離婚というステータスは、決して軽々に評価すべきものではない。しかし、あなたが一歩前進すれば、たとえ課題があろうとも、その課題を乗り越えてでも一緒になりたいと感じる魅力的な相手にめぐり合えるかもしれない。離婚経験者は、既に挑戦した。次は、あなたが挑戦する番だ。筆者は、あなたの挑戦を心から応援している。

以上

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