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結婚相手は「価値観が合わない人」こそを選んだ方が良い理由

「クーポン男」と「門限女」に対する賛否

 婚活中の独身男女のみなさんの中で、交際相手との「価値観が合わない」と悩んだ経験のある方はどのくらいいるだろうか。意外と多いのではないだろうか。今回は、「価値観が合わない人とこそ結婚しよう」という筆者の考えを述べるのだが、その前に、少しだけみなさんの価値観を確認したい。

 たとえば、結婚相談所で知り合った、男性35歳と女性32歳の交際がスタートし、最初のデートが行われたとする。二人は18時に渋谷駅ハチ公前で待ち合わせし、男性が予約したイタリアンレストランへ向かう。2時間ほど食事と会話を楽しんで、20時30分にレストランを出る。その後、二人で渋谷駅まで歩いて、改札の前でバイバイした。この初デートで男女が採った以下の二つの行動について、みなさんはどのように感じるだろうか。

 【行動1】お会計はテーブルで行われ、男性が支払うも、男性が「このクーポン券使えますか」と財布からお店の割引券を出し、お会計金額合計9,000円のうちの5,000円分を割引券で、残りの4,000円分を現金で支払った。その場に居合わせた女性は、男性に対して「ありがとうございます、ごちそうさまでした」と伝えた。

 【行動2】レストランを出たあと、男性は女性を二件目のお店(レストラン近くの落ち着いたバー)に誘ったが、女性が「ごめんなさい、ウチは門限があって、もう帰らないといけないの、また次回誘ってください」と断った。断られた男性は、女性に対して「わかりました、気を付けて帰ってください、また次回」と伝えた。

 さて、みなさんの中で、「クーポン男」がケチ臭くてダサい男性だとネガティブに感じた人は、どのくらいいるだろうか。折角の初デートなのだから、女性の前ではもう少し格好をつけるべきだと。また、「門限女」が融通の利かない女性だとネガティブに感じた人は、どのくらいいるだろうか。折角の初デートなのだから、男性の提案にもう少し付き合っても良いのではないかと。

 反対に、「クーポン男」が堅実でしっかりした男性だとポジティブに感じた人は、どのくらいいるだろうか。たとえ初デートであったとしても、飾らず、気取らず、使えるクーポンを賢く使っているのが良いと。また、「門限女」が規律正しくしっかりした女性だとポジティブに感じた人は、どのくらいいるだろうか。初デートであればこそ、少々慎重に、節度をわきまえた対応をしているのが良いと。

「価値観」は経験の産物

 上記の例では、クーポン男が採った行動に対する賛否(yes,no)×門限女が採った行動に対する賛否(yes,no)で、合計4通りの見方があることになる。そして、この4通りの見方の中で最も多くの賛同を得た意見が、いわゆる「常識」と言われる地位を獲得するわけだが、もちろんこの4通りの見方に厳密な意味での優劣は無いし、法的、科学的観点等からの唯一絶対の正解も無い。

 そもそも価値観とは、「ものの見方」であり、これは主にその人が育った環境の影響を強く受けるものだ。かりに、人の命が無限で、個々人が森羅万象を遍く把握するほどの豊富な経験を持ち合わせた存在であれば、価値観の多様性が理解され、他人との価値観の相違で悩むこともないのかもしれない。しかし、人の命は有限だ。個々人ごとに、これまで経験してきたものの質も、量も、その範囲も異なるわけから、ものの見方が偏り、他人と異なったものの見方が形成され得ることは、むしろ自然なことと言える。クーポン男と門限女が採った行動に対する賛否も、過去の自分の限られた経験の中から判断材料を集め、それを論拠に自分の意見を述べているに過ぎないのだから、他人と異なる意見になったとしても何の不思議もない。

 従って、クーポン男や門限女が採った行動に対して何らかの違和感や嫌悪感を覚えた人は、クーポン男や門限女を一方的に非難するのではなく、クーポン男や門限女と自分とではこれまでに経験してきたことが異なる可能性があるということを、先ずは冷静に思い起こさなければならない。そして、場合によっては、クーポン男や門限女と自分とを比較した上で、自分の経験値の低さ、即ち、視野の狭さを疑わなければいけない。更に、自分の視野が十分に広いとした上で、それでもなおクーポン男や門限女を非難したいというのであれば、それはもはや価値観の問題などではなく、その人の柔軟性や寛容性の問題になるということを理解しなければいけない。たとえば、日本人の多くは、カレーを手づかみで食べるインド人を非難したりはしない。なぜなら、インド人の環境(文化)を理解し、その多様性を尊重しているからだ。それでもなおインド人を非難したいというのであれば、もはやその人の柔軟性や寛容性を疑わざるを得ない。

価値観が合わない人こそが魅力的

 さて、前置きが長くなったが、ここからが本題だ。筆者は、婚活中の独身男女のみなさんに、「価値観が合わない人とこそ結婚しよう」と提案したい。以下、4つの理由を述べる。

 最大の理由は、そもそも「①男性と女性は価値観が違うのが当たり前」だからだ。これまでに説明した通り、価値観は環境の影響を強く受ける。仮にあなたが男性であれば、あなたは女性がこれまでに経験してきたような環境で育ったはずがない。あなたは女子トイレに入ったことが無いし、生理も来ないし、おそらく化粧をしたこともないだろう。仮にあなたが女性であれば、あなたは男性がこれまでに経験してきたような環境で育ったはずがない。あなたは男子校に入学したことが無いし、立小便をしたことが無いし、おそらく殴り合いの喧嘩をしたことも無いだろう。男性と女性は、先ず身体的特性が全然違う。そして、その身体的特性の違いに起因して、基本的な思考回路も違う。肉体構造も精神構造も異なるのだから、当然、これまで自身が身を置いてきた環境や経験も違う。その結果、たとえば、美的センスや、慎重さや、感受性なども違う。従って、男性と女性の価値観はまず間違いなくイコールではないし、多少の重なる部分はあるにしろ、相当程度違う部分が存在して当たり前なのだ。同じ環境で育った同性の兄弟や従兄弟との間ですら、価値観は大いに違う。男性と女性の価値観が違わないと考える方がおかしい。万一、あなたとあなたの交際相手との価値観がピタリと一致しているというような珍妙なことがあるとすれば、はっきり言って相当気持ちが悪い。一体、あなたは、もしくは、交際相手はどんな環境で育ってきたのかと尋ねたくなるほどだ。おそらく、あなたか交際相手のどちらかが、相当程度自分を偽って、無理をしているのだろう。いずれにしても、男性と女性の価値観は違って当然との考えに至れば、価値観が合わない人と結婚することは、もはや何でもない極めて普通のことと言えるばかりか、価値観が合う人との結婚は相当の違和感があるとさえ言える。

 価値観が合わない人と結婚することで、あなたの「②視野が広がる」であろう点は極めて魅力的だ。クーポン男や門限女の例一つとってみても、複数のものの見方を持っている方が、人生は豊かで、ポジティブで、楽しくなる。生涯のうちで、あなた個人が経験できることなどたかが知れている。もちろん、読書等を通じて先人達の経験を得る方法もあるが、そもそもあなたが選択する本にすらあなたの価値観が影響を与えてしまうのだから、劇的な視野の広がりは期待できない。しかし、価値観が合わない人と結婚すれば、いわば半強制力を以って、相当な臨場感を以って、毎日、あなたが知らない経験を大量に体験し吸収することができる。価値観が合わない人のことを、むしろ、日々新しい情報が収集できる貴重な情報源と捉えれば、あなたの結婚生活はどこに向かうとも知れないほどに刺激的なものになる。

 価値観が合わない人と結婚することで、あなたの「③柔軟性や寛容性を磨く」ことができる。もしかしたら、あなたは過去の恋愛で価値観がピタリと合った異性と交際した経験があるかもしれない。それは、大人で、従順で、優しい「他人」である交際相手があなたの価値観に合わせくれていたに過ぎないのだが、結婚生活はそうはいかない。「家族」として一つ屋根の下での長期の共同生活になるため、お互いに無理は続かず、早晩お互いの本性が露になり、価値観の違いが鮮明になる。もちろん、これは通常のあるべき状態に戻るだけのことだから、全く悲観することはない。そして、その後はどうなるか。あなたは、相手の言動を柔軟に捉えて受け入れざるを得なくなるし、相手に対して寛容にならざるを得なくなる。ポジティブに捉えれば、価値観が合わない人であればあるほど、あなたの柔軟性と寛容性は加速度的に鍛えられ、あなたの大人性は格段に向上するというわけだ。これはあなたの人生において、仕事や他の友人との間でも通用する、極めて有意義なコミュニケーションスキルのトレーニングとなる。

 価値観が合わない人と結婚することで、将来授かるであろう「④子供の選択肢を増やす」ことができる。夫婦の価値観が合わなければ合わないほど、あなたの子供が吸収できるものの見方や、その範囲が拡大する。たとえば、アフリカ人男性とヨーロッパ人女性の夫婦の元で育った子供の例を考えてみても、言語、宗教、身体的特性、地理的活動範囲、食、ファッション、歴史教育、音楽、スポーツ、芸術等、ありとあらゆる面で多様な価値観を難なく受け入れ、吸収し、豊富な選択肢を得ることができるようになることは想像に難くない。価値観が合わない人と結婚することで、生まれてくる子供の将来は非常に楽しみなものになる。

結婚して増々面白くなる

 婚活中の独身男女のみなさんの中で、稀に、交際相手の些細な文化的側面をとらまえて、ああでもない、こうでもない、と微に入り細に入り注文を付ける傲慢な人がいる。しかし、それは自身の成長の芽を摘む行為であるし、そのようなことをしていては、結婚相手は永久に見つからない。そもそも、価値観はその人が歩んできた歴史の集大成であり、容易に変わるものではない。もっとはっきり言うと、恋愛でも、婚活でも、結婚生活でも、赤の他人の異性同士が価値観の合意を試みようとするその行為自体が、無謀で愚かなことだ。良かれと思って価値観のすり合わせを行っても、かえって二人の関係を悪化させてしまうことが目に見えている。強いて言うなら、二人の価値観は、二人が長期の歴史を共にしてはじめて一つになるものだろう。

 価値観の相違を理由に、交際をためらい、交際中の相手と別れてしまうのも愚かなことだ。そもそも価値観が合う異性がこの世に存在する、価値観の合意が図れて当然と考えること自体が間違っていることを悟らないといけない。もとも男女の価値観は異なるものと理解していれば、価値観の押し付け合いを止め、相手の主張を許し尊重した上で、むしろ、違いを楽しんでいくことができる。

 文化が異なればものの見方は異なる。あなたは、ただそれだけを理解して、相手の価値観を一旦全て受け入れてみてはどうだろうか。相手の価値観を受け入れたところで、あなた自身やあなたの価値観は何も変わらないし、何も変わらないどころか、あなたの価値観は更なる深みと広がりを増すことになるのだから。価値観が合わない人と結婚しよう。あなたの人生が結婚によって増々面白くなること請け合いだ。

以上

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