40代男性の婚活「子供諦め結婚」「子供望み生涯独身」の二択
40代独身男性の究極の心構え
婚活中の40代独身男性のみなさんの中で、なかなか結果が出ないと嘆いている人はいないだろうか。振り返れば、婚活を3年も、5年も、或いは、10年間も続けている。40代独身男性でなかなか結果が出ないあなたは、一体、どのような心構えで婚活に臨めばよいのだろうか。
最初に筆者の結論を申し上げたい。先ず、あなたは、自分が採り得る選択肢は「子供を諦めて結婚する」か「子供を望み続けて(諦めきれず)生涯独身を貫く」かの二択しか存在しないという現実を理解しなければならない。その上で、自分の本源的な希望が「結婚する」、即ち、「誰かと家族を構成する」ことであることを悟り、あとは後悔のない婚活に全力で取り組むことだ。
無論、婚活中の40代独身男性の多くが結婚相手との子供を望んでいることは承知している。男性の本能だ。しかし、あなたが極めて平均的(平凡)な40代独身男性だとするのなら、あなたが子供を望み続けている限り、残念ながら、結婚することは極めて難しいと言わざるを得ない。この二択に対して答えを出すことから目を背け、淡い期待を胸に婚活を続けていても、最後は後悔する羽目になるであろうことが目に見えている。
40代独身男性の9割が5年後も独身という現実
筆者の結論は統計から導かれる。
平成27年国勢調査「人口等基本集計結果」によると、40歳~44歳男性人口は491万人、内、未婚者142万人、未婚率29%(未婚者/男性人口)。また、45歳~49歳男性人口は436万人、内、未婚者109万人、未婚率25%。つまり、40代男性のおよそ4人に1人が未婚者であり、全国には、250万人超の40代未婚男性が存在することになる。(ちなみに、一つ上の区分である50歳~54歳男性人口は397万人、内、未婚者81万人、未婚率20%。)
次に、平成27年国勢調査と、その前の回の国勢調査、即ち、平成22年国勢調査の調査結果とを比較し、40代未婚男性の数が、5年後(平成22年⇒平成27年)にどのくらい減少したか(つまり、結婚等したか)を確認する。平成22年国勢調査「人口等基本集計結果」によると、40歳~44歳未婚男性は123万人、これに対して、5年後の平成27年国勢調査「人口等基本集計結果」によると、45歳~49歳未婚男性は109万人。5年間で未婚男性の数が14万人減少(▲11%減少)している。また、平成22年国勢調査「人口等基本集計結果」によると、45歳~49歳未婚男性は89万人、これに対して、5年後の平成27年国勢調査「人口等基本集計結果」によると、50歳~54歳未婚男性は81万人。5年間で未婚男性の数が8万人減少(▲9%減少)している。
以上より、40代男性の4人に1人が未婚者であり、同未婚者のうちで5年以内に結婚できる人の割合は、同未婚者の10%程度に過ぎないということが、大雑把に判る。裏を返すと、残念ながら、40代独身男性の9割は5年後も独身であり続ける可能性が極めて高いということになる。
結婚できない原因は無謀な越境婚活による惨敗
40代独身男性の9割が5年後も独身という現実は、婚活中の40代独身男性のみなさんにとっては厳しい現実だ。もちろん、この数字にはそもそも結婚する意思が無い独身男性の数も含まれるので、結婚希望者に絞ると多少の数字の改善は見込めるだろう。しかし、それでも厳しい現実であることに変わりはない。では、このような厳しい現実が生み出される背景とは、一体どのようなものなのだろうか。筆者は、子供を望む40代独身男性が、無謀にも、20代独身女性や30代独身女性をターゲットにした婚活(以下、「越境婚活」という)に身を投じた結果、惨敗している状況があるのではとみている。
たとえば、30歳~54歳の全ての独身男性が、子供を望み、妊孕力のある30歳~39歳独身女性をターゲットに婚活を行った場合、その競争倍率は実に2.94倍(=30歳~54歳未婚男性639万人/30歳~39歳未婚女性217万人、平成27年国勢調査「人口等基本集計結果」)となる。これは即ち、1人の妊孕力のある独身女性に対して、3人の独身男性がアプローチして婚活競争を繰り広げるという激烈な競争環境だ。30歳~39歳未婚女性217万人に対して、同世代の30歳~39歳未婚男性だけでも307万人が存在し、30代(同世代)の未婚男女を比較しても男性は女性に対して既に90万人も超過している状況なのだが、この競争環境下に、40代未婚男性252万人、50代前半未婚男性81万人が割って入る構図となるのだから、その激烈さが伺える。
上記競争環境下で、40代独身男性のあなたが、30代独身男性を差し置いて頭一つ抜け出し結婚を勝ち取るなど、全く以って容易なことではない。たとえば、容姿一つとっても、40代独身男性が30代独身男性に勝るケースなど、誰が考えてもレアケースであり、ほぼ不可能と言わざるを得ない。40代男性ともなると、代謝が落ちるなど確実に老化が進行しており、白髪が増え、腹がたるみ、老眼に至っている。多少の個人差こそあれ、大抵がオッサン化している。そうなると、頼みの綱は経済力ということになるが、残念ながら、そこもまた厳しい。実は、現在の40代男性は、バブル崩壊後の就職氷河期世代からその後の「失われた30年」の中にあって、就職やその後の実社会での生存競争等で非常に苦労してきた世代だ。40代独身男性の経済力が、30代独身男性の10年後の経済力と比べて明らかに勝っているなどという確証は、どこにも無い。
そもそも、越境婚活が無謀な婚活であることは、あなた自身が一番よく判っているはずだ。あなたは、自分が30代の頃に、果たして、同世代の30代女性や一回り下の20代女性からどの程度モテていたのだろうか。一度胸に手を当てて振り返ってみて欲しい。あなたが30代の頃に、5歳年下、10歳年下の20代女性からモテていた実績があるのであれば、堂々と越境婚活に取り組む資格もあろう。かつての状況をそっくり10年スライドする形で、あながた40代になった現在でも、30代女性からモテる可能性があるのかもしれない。しかし、あなたが30代の頃に、20代女性はおろか、同世代の30代女性からも大してモテていなかったのだとすれば、あなたが40代になった今、一回り下の30代女性から急にモテるようになるなどと考えるのは、極めて楽観的で、極めて虫が良すぎる話だと言わざるを得ない。30代女性はおろか、同世代の40代女性からも、もっと言ってしまえば50代女性からも、モテる保証は全く無い。
越境婚活を止めて同世代(40代)の女性に的を絞る
従って、あなたが本当に結婚するつもりがあるのであれば、婚活マーケットにおいて自身が置かれた競争環境、自身の容姿や経済力、過去の自身のモテ実績等を冷静に勘案し、現実的な決断を下さなくてはいけない。即ち、直ちに越境婚活を止め、40代独身女性にあなたの全精力を注ぎ込むという決断を下すのだ。もし、あなたが同世代の40代独身女性に全精力を注ぎ込む決断ができるのであれば、これでようやく、僅かながらではあるが、あなたが結婚できる「10%の人」になれる可能性が生まれる。
ここで改めて競争環境を確認すると、たとえば、40歳~59歳の全ての独身男性が、40歳~49歳独身女性をターゲットに婚活を行った場合、その競争倍率は2.46倍(=40歳~59歳未婚男性393万人/40歳~49歳未婚女性160万人、平成27年国勢調査「人口等基本集計結果」)となる。これは即ち、1人の40代独身女性に対して、2.5人の独身男性がアプローチして婚活競争を繰り広げるという激烈な競争環境だ。40歳~49歳未婚女性160万人に対して、同世代の40歳~49歳未婚男性だけでも252万人が存在し、40代(同世代)の未婚男女を比較しても男性は女性に対して既に92万人も超過している状況なのだが、この競争環境下に、50代未婚男性141万人が割って入る構図となるのだから、その激烈さが伺える。
ただし、先ほどの無謀な越境婚活とは異なり、上記競争環境下においては、あなたが比較優位にあることは言うまでもない。40代独身男性が50代独身男性に勝る点など、ここで改めてつらつら挙げる必要も無い。30代独身男性と戦って惨敗することを思えば、桁違いの勝機に恵まれている。
40代独身女性の心を掴むための5つの留意点
40代独身女性に全精力を注ぎ込む決断ができたのであれば、あとは40代独身女性の心を掴むために、以下の5つに特に留意したい。
①「子供が授からなくても気にしないということを宣言する」。40代独身女性は、自身の妊孕力についてセンシティブになっている。あなたは、40代独身女性とのお顔合わせ等の際に、たとえ子供が授からなくても気にしないということを明言し、40代独身女性をプレッシャーから解放しなくてはいけない。子供は天からの授かりものだ。40代独身女性の心を何としても掴みたければ、子供のことは一旦諦め、あとは全て成り行き任せ、運まかせにするという意思、態度を徹底する必要がある。
②「夫婦二人で人生を徹底的に楽しむという意思を示す」。あなたは、人生を夫婦二人で歩んでいくということについて、強い自覚を持たなくてはいけない。即ち、相手のことはそっちのけで、自分のやりたいことだけを勝手にやっているなどという態度は慎まなければならない。40代独身女性は、結婚した後にあなたに放って置かれる可能性が高いと判断した場合は、あなたを伴侶としては選択しないだろう。あなたには、夫婦二人で趣味などを共有し、食事や旅行を一緒に楽しむなど、夫婦の絆を強化していくのだという姿勢が、強く求められる。
③「家事を応分に負担する」。40代独身女性は、あなたと同じようにバリバリ働いている可能性が高い。そして、子供を望まない以上、相手に専業主婦をお願いする可能性は低い。そのため、あなたは、夫婦共働きの生活において、家事をお互いが半々で取り組むなど、家事にコミットする姿勢を明確にしなくてはいけない。40代独身女性との結婚において、亭主関白はなじまない。あなたは、相手を人生のパートナーと捉えて、対等の立場で相手と接していく必要がある。
④「仕事や友人との付き合いを尊重する」。40代独身女性は、これまでの豊富な人生経験の中で、高度に自立化し、仕事仲間や友人等との濃厚な人間関係を構築している可能性が高い。あなたは、相手が築いてきた人間関係を尊重し、相手がこれまで通り自分らしくいられるような環境を提供しなくてはならない。円滑な夫婦関係を実現させるためにも、相手の、仕事仲間や友人等との人間関係を積極的に応援してあげる姿勢が求められる。
⑤「心の底から慈しむ」。当然であるが、あなたは、40代独身女性を「消去法」で選んではいけない。本当は30代独身女性と結婚したいのだが、実現可能性が低いので40代独身女性を選択した、などという精神状態は絶対に許されない。確かに、あなたの決断は尊い。そして、40代独身女性にとっても有難い選択であることには間違いない。しかし、あなたは、決して、40代独身女性に対して恩を着せられるような立場ではない。一旦、その戦略に舵を切ったのなら、あとは、40代独身女性と正面から対峙し、相手の良いところを見つけ、好きになる努力をし、好きになって、心の底から慈しみの気持ちをもって、結婚して欲しい。
今回の婚活だけは絶対に負けない
あなたにとって、40代独身女性は、同じ時代を共に歩んだ戦友だ。青春時代を彩った音楽も、懐かしいテレビドラマや映画も、ファッションから食文化に至るまで、全ての思い出を細部に渡って語り合える極めて稀有な存在だ。加えて、非常に有難いことに、40代独身女性はあなたにはもったいないくらいのオールスターが揃っている。20代独身女性や30代独身女性とは明らかに違う実力を兼ね備え、独特のオーラを放っている。こんな素敵な女性が独身でいてくれたことに、あなたは感謝しなくてはいけない。あなたが40代独身女性を選ぶことで損をすることなど何一つない。
現代の40代独身男性の多くは、これまで、激烈な競争社会を、ギリギリのところで生き抜いてきた。同世代の人口は比較的多く、ずっと競争続きだった。大学受験は浪人が当たり前、就職活動はことごとく惨敗、社会に出ても出世レースは止むことがない。そして、遂には、婚活までもが、ようやく手に入ると思われた安らぎまでもが、これでもかと言わんばかりの激烈な競争環境に晒されている。悔しい経験は掃いて捨てるほどしてきた。しかし、今度こそ、この婚活にだけは負けるわけにはいかない。生涯独身で良い訳がない。絶対に結婚して、そして、絶対に幸せな家庭を掴み取りたい。筆者は、40代独身男性の婚活を心から応援している。
以上
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