
子供が欲しいなら女性32歳・男性35歳迄には結婚し妊活を!
子供は「当然」には授からない

多くの独身男女のみなさんは、漠然と、「自分は将来結婚するだろう。そして、子供は1人~3人くらい授かるだろう。」と考えているかもしれない。しかし、もし、あなたが「子供は当然授かるもの」と考えているとしたら、その認識は甘いと言わざるを得ない。あなたが絶対に子供が欲しいのなら、あなたが女性であれば遅くとも32歳迄に、あなたが男性であれば遅くとも35歳迄には結婚し、妊活を開始したい。
女性は「32歳」をリミットに

公益社団法人日本産婦人科医会によると、女性の不妊は加齢と密接に関係しており、不妊の割合は20代前半までは5%以下だが、20代後半が9%、30代前半が15%、30代後半が30%と上昇し、40代以降では64%の女性が自然妊娠の望みが無くなると推定されている。
また、公益社団法人日本産科婦人科学会が公表する、生殖補助医療に関する調査結果(2018年版)によると、生殖補助医療を活用した生産率(赤ちゃんが生きて産まれる確率)は、女性の年齢が32歳に達するまでは21%程度で横ばい推移する。しかし、33歳~35歳でその確率が徐々に低下し(毎年▲1%程度ずつ低下)、36歳以降は低下が加速する(毎年▲2%程度ずつ低下)。そして、43歳に達すると、21%程度あった生産率は3%程度にまで悪化する。44歳以降の生産率は非常に低く、たとえ生殖補助医療を駆使したとしても、赤ちゃんを無事に授かることは極めて困難な状況となる。(下表参照)
上記を踏まえ、あなたが女性であれば、無用な心配を抱え、精神的に追い詰められることが無いよう、妊活力(妊孕性)の低下が始まるギリギリのタイミングである32歳迄には何としても結婚し、妊活を開始したい。

男性は「35歳」をリミットに

一般社団法人日本生殖医学会によると、男性の精巣は、生涯を通じて精子がつくられるものの、その機能は加齢と共に低下する。30歳代と50歳代との比較では、精液量は▲3~22%、精子運動率は▲3~37%、精子正常形態率は▲4~18%低下する。また、35歳以上では生殖補助医療(体外受精、顕微授精、胚凍結等)による出産率が低下し、45歳以上では25歳未満と比較して自然流産の確率が約2倍になるとする報告があるとしている。
また、WHO(世界保健機関)が行った不妊に関する原因調査(2017年)によると、男性に原因があるケースが24%、男女両方に原因があるケースが24%あり、不妊症カップルの約半数において、男性の妊活力の低下が不妊の原因(男性不妊)となっている。
上記を踏まえ、あなたが男性であれば、自身の妊活力の低下、そして、女性の8割が自身と同じ歳から3~4歳年上迄の男性との結婚を希望している現状も踏まえ、35歳迄には何としても結婚し、妊活を開始したい。
「選んでもらえない」事態を避ける

あなたが女性であれば遅くとも32歳迄に、あなたが男性であれば遅くとも35歳迄には結婚し、妊活を開始したい。そして、より慎重を期すのであれば、あなたの個体差の影響がネガティブな方向に振れるであろう可能性も想定した上で、上記年齢▲3歳のバッファーを持って、即ち、女性29歳、男性32歳を事実上のリミットと捉え、前倒しで婚活に取り組みたい。
尚、上記リミットは、仮に、あなたが極めて健康体で、あなたの個体差の影響がポジティブな方向に振れるであろうことを想定したとしても、変わらない。何故なら、もし、あなたの年齢が上記年齢を越えてしまうと、あなたの妊活力の有無とは無関係に、あなたは、あなた同様に何としても子供が欲しいと考えている異性から結婚相手として選ばれなくなってしまうからだ。たとえあなたにどんなに妊活力があろうとも、あなたが如何にブライダルチェックの結果を主張しようとも、相手の異性からは警戒されるし、足元を見られてしまう。また、相手の異性が理解を示したとしても、相手の異性のお父様お母様からは警戒されるし、足元を見られてしまう。あなたの年齢が上記年齢を越えてしまうと、あなたの婚活市場における競争力低下は免れられないのだ。
子供に関する意見交換は必須

あなたが絶対に子供が欲しいのなら、交際相手(お見合い相手)と、子供の要否及びその時間軸について必ず意見交換したい。何故なら、絶対に子供が欲しいあなたにとって、子供の要否及びその時間軸について考えが合わない異性と交際することは、時間の無駄だからだ。
交際相手(お見合い相手)が子供を希望していない場合は、あなたの対応は簡単だ。あなたの考えを伝え、二人の交際を解消すればそれで足りる。
交際相手(お見合い相手)が子供を希望していたとしても、子供を設けるまでの時間軸に対する考えが、あなたの考えと大きく異なる場合がある。この場合は、あなた自身が、自身が許容できるリスクを見極めた上で、交際の適否を判断することになる。
交際相手(お見合い相手)と、子供の要否及びその時間軸について意見交換をすることで、初めて判ることもある。交際相手(お見合い相手)は、病気等の身体的な理由から、子供を授かることが事実上不可能かもしれない。交際相手(お見合い相手)は、性的嗜好等の理由から、子供を授かることが事実上不可能かもしれない。あなたにとってはショックな展開も有り得るが、真実を知らず貴重な時間を浪費し続けてしまうよりはマシだ。従って、交際相手(お見合い相手)との意見交換はできるだけ早いタイミングでしたい。
女性33歳以上、男性36歳以上は1日も早く

もし、あなたが33歳以上の女性か、36歳以上の男性であるのなら、妊活力の低下が既に進行している可能性が高い。一度失った妊活力は二度と取り戻すことができない。そして、職場の上司や友人は、あなたが妊活力を失ったとしても、何の補償もしてくれないし、責任も取ってくれない。
あなたは、これ以上妊活力が低下し、子供を授かることができなくなるリスクが増大する前に、たとえば、仕事、勉強、友人との楽しいひと時等の他の活動を大幅に削減・中断してでも、婚活に集中したい。1年でも、1か月でも、1日でも早く婚活に集中したい。仕事、勉強、友人との楽しいひと時などの活動は、結婚後に幾らでも取り戻すことができるはずだ
悔いのない行動を

子供の要否は、若い頃は「選択肢」の問題だが、加齢と共に「可能性」の問題になり、最後は「諦め方」の問題になる。あなたは、必要な選択肢が失われても右往左往しないよう、選択肢があるうちに悔いのない行動をしたい。筆者は、子供を授かることを切に望むあなたの婚活を心から応援している。
以上
プロフェッショナル専門オンライン結婚相談所・縁仲
