晩婚必至？「30歳前後の婚活者が資格取得に挑戦する危うさ」
百害あって一利なしの選択
将来、結婚したいと考えている30歳前後の独身男女のみなさんの中で、これから難関国家資格等の資格取得に挑戦しようと考えている人はいないだろうか。あなたが資格取得に挑戦する理由は明快。それは、幸せな人生を送りたいからだ。何かしら強みが欲しい。もっと稼ぎたい。自己実現を図りたい。つまり、資格取得は手段であり、幸せな人生こそが目的ということになる。
しかし、時として、この手段は、肝心要の目的を破壊する。極論を述べよう。あなたの人生において最大の幸せの一つとも言える「結婚」という一点において、資格取得への挑戦は、百害あって一利なしだ。最低でも晩婚は必至。あなたは、このことを、必ず、頭の片隅に入れておかなければならない。
恋愛経験を失う
あなたは、資格取得への挑戦と引き換えに、貴重な恋愛経験を失うことになる。
通常、資格取得に挑戦する際は、数年単位の時間的ロスを覚悟しなくてはいけない。先ず、試験勉強に、最低1年から3、4年程度の時間が割かれる。次に、資格取得後、キャリアチェンジによる専門分野の見習い（仕事を覚えること）に、最低2、3年程度の時間が割かれる。更に、職場を替えることによる人間関係の再構築時間に、一定程度時間を要すことになるだろう。
あなたは、この間、恋人と別れ、異性との関係を断ち、恋愛経験を封印しなければならなくなる可能性が高い。何故なら、二兎を追う者は一兎をも得ずだからだ。恐らく、あなたは、一定の社会経験を経て、30歳前後になってはじめて自身の方向性が固まり、資格取得への挑戦を決意したはずだ。しかし、30歳前後という年齢は、将来の結婚を希望する独身男女にとって、恋愛経験を積む極めて重要なタイミングでもある。この一生に一度の結婚適齢期とも言えるタイミングで、恋愛経験を封印する代償は計り知れない。
お金を失う
あなたは、資格取得への挑戦と引き換えに、貴重なお金を失うことになる。
通常、資格取得に挑戦する際は、会社を辞めることになる。当然、収入は途絶える。加えて、専門学校へ通うためのまとまった費用が発生する。地方出身者で一人暮らしを続けながら資格取得に挑戦する人は、生活費の負担も重く、貯めたお金はあっという間に底をつく。更に残酷なことに、資格取得後は、これまでに築いたキャリアが完全にリセットされ、キャリアチェンジによって新たに見習いからスタートすることになるので、それに伴って収入も減少する恐れがある。
婚活にはお金が要る。コンパ費用、デート費用、結婚相談所費用等。結婚するにも多少なりとも貯えが必要だ。あなたは、資格を取得したは良いが、軍資金の多くを失い、婚活や結婚に挑戦できなくなるかもしれない。
気力体力を失う
あなたは、資格取得への挑戦と引き換えに、貴重な気力体力を失うことになる。
資格取得に挑戦することによる、精神的、肉体的ダメージは大きい。長時間に渡って孤独な戦いを続け、試験に合格しなければいけないと自身を追い込めば追い込むほど、体調が悪化する。極端なケースだと、髪が抜け、声が出なくなる。そして、万一、試験に不合格となり、資格取得を諦めたとなれば、完全に疲弊し、劣等感に苛まれ、しばらくの間立ち直れない。
試験に合格しようが合格しまいが、試験終了後しばらくの間は、婚活に取り組む意欲は生まれない。婚活や結婚には、資格取得に挑戦するのと同じくらい、フレッシュな気持ちとバイタリティが必要だ。資格取得でエネルギーを使い果たし、精根尽きてしまったことの代償は計り知れない。
謙虚さを失う
あなたは、資格取得への挑戦と引き換えに、貴重な謙虚さを失うことになる。
資格取得に挑戦する人は、大抵、真面目で、自信家だ。コツコツ努力できなければ資格など取得できない。合格する自信が無ければ、そもそも資格取得になど挑戦しない。恐らく、あなたは、自分の理想に突き進む一途な人であり、妥協が嫌な人であり、頑固な人だろう。そして、そのようなあなたが、資格取得を成し遂げ、努力は報われるという成功体験が更に強化されることになれば、結婚相手も理想の相手を追い求め、一切妥協できなくなる恐れがある。
実は、婚活や結婚にとって、真面目な自信家が一番厄介だ。婚活や結婚には謙虚さが必須。遊び心があり、柔軟性があり、臨機応変に対応し、そして妥協ができなければ、結婚などできない。
あなたの覚悟と努力次第
多くの人が誤解しているが、資格を取得したからといって、年収が上がるわけでも、生活が安定するわけでもない。現実逃避のための癒しにもならない。年収を上げ、生活を安定させたければ、よぼど、今目の前にある仕事に真剣に取り組んだほうが近道だ。
勿論、資格取得は尊いことであり、あなたのチャレンジ精神を削ぐつもりは毛頭ない。但し、こと婚活においては、資格取得への挑戦は地獄の一丁目であり、その後相当なディスアドバンテージを背負う羽目になることを覚悟しなければならない。
そのことを承知の上で、それでもあなたが資格取得に挑戦するのであれば、あとはあなたの努力次第だ。筆者は、将来、結婚したいと考えている30歳前後のあなたが、資格取得と婚活の両方に、必ずや成功することを、心から願っている。
以上
プロフェッショナル専門オンライン結婚相談所・縁仲
