将来結婚したい23歳女性が今決めておくべき5つの方針とは?
明確なゴールセッティングと計画性を持つ
恐らく、あなたは、漠然と「いずれ将来は結婚したい」と考える、うら若き女性であろう。そして、もし、そんなあなたの年齢が23歳に達し、社会人として立派に自立しているのであれば、あなたは、もう、結婚をまるで遠い将来の出来事のように考えていてはいけない。既に、あなたは結婚適齢期の真っただ中を生きている。そして、貴重な時間をこの瞬間も消費し続けているからだ。
結婚という取り組みは、時間(年齢)との戦いであり、あとで事の重大さに気付いて後悔しても決して取り戻せない、不可逆的な要素を多分に含んでいる。特に、女性の場合は、妊孕力(にんようりょく、女性が子供を妊娠し健康的に出産することができる能力)について残酷なまでのタイムリミットが設定されており、男性と比べても、その切迫度は想像を絶するものがある。
従って、あなたが結婚について自身の理想を叶え、確実に成就したいと願うのであれば、明確なゴールセッティングが必要であり、大学受験や就職活動のように計画性をもって事に当たる必要がある。取り急ぎ、将来の結婚を希望する23歳女性のあなたが今直ぐ決めるべき方針は5つ。①子供の数、②結婚リミット年齢、③結婚相手の最低条件、④専業主婦の適否、⑤毎月の貯蓄額、の5つだ。以下、順を追って説明したい。
①子供の数
あなたは、最初に、授かりたい「子供の数」を決めなければいけない。即ち、あなたは、結婚したのち、何人の子供を産み育てるかについて、その具体的な人数を、正に今決める必要がある。
何故、最初に授かりたい子供の数を決める必要があるのかというと、それは、子供の数こそが、結婚にまつわる種々の意思決定のベースになるからだ。即ち、あなたは、将来あなたが産み育てるであろう子供の数に応じて、自身の結婚タイミングはおろか、専業主婦の適否から結婚後の生活水準に至るまでの全てを設計することになる。結婚とは、「信頼する男性と生きていく取り組み」であると同時に、「夫と協力し合って子供を育て家族を構築する取り組み」でもあるのだ。
授かりたい子供の数は、凡その数を決めるのではなく、「2人」、「3人」、「5人」等、極めて明快に決める必要がある。数で迷う場合(たとえば、2人か3人か)は、多い数(3人)を結論とする。もしかしたら、あなたが授かりたい子供の数は、自身のこれまでの生い立ちが影響を与えるかもしれない。沢山の兄弟姉妹に囲まれて育った人は、3人以上の子供を希望するかもしれない。或いは、一人っ子で育った人は、自分の子供には兄弟姉妹を設けてあげたいと考え、複数人の子供を希望するかもしれない。1人の子供に最大限の愛情とお金をかけ、大切に育てたいと考える人もいるだろう。一姫二太郎を望み、娘と息子の両性を育てたいと考えれば、2人以上の子供を希望することになろう。尚、国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査」によると、2021年の完結出生児数(夫婦の最終的な出生子ども数)は1.90人で、内訳は、子供0人の夫婦が全体の7.7%、同1人19.7%、同2人50.8%、同3人18.6%、同4人以上3.2%、である。
無論、子供を授かりたいからといって、その希望が必ず叶うというわけではない。あなたの夫となる男性の希望もあるだろう。場合によっては、あなたの両親や夫の両親の希望もあるかもしれない。結婚後の収入の状況等によっては流動的な部分もあろう。但し、ここでは、これらの外部要因は一切無視して構わない。先ずは、あなたの率直な希望を、妥協無しの希望を、ここで明確にしておくことが重要だ。
②結婚リミット年齢
授かりたい子供の数が決まったら、次は、「結婚リミット年齢」を決める。結婚リミット年齢とは、文字通り、「どんなに遅くともこの年齢までには天地神明に誓って必ず結婚する」という、強い決意と覚悟を込めた約束年齢のことだ。
何故、結婚リミット年齢を決める必要があるのかというと、それは、当然、あなたが希望する子供の数を確実に授かるためだ。あなたもご承知おきの通り、女性の妊孕力は加齢とともに低下する。そして、あなたは、妊孕力が低下する30代中盤までには、自身の婚活(結婚)と妊活を必ず終了させておかなければならない。そのためには、現時点で絶対に譲れない結婚リミット年齢を設定し、明示することで、緊張感を持って婚活に臨む必要があるのだ。
あなたの結婚リミット年齢は、原則、あなたが希望する子供の数に応じて、あなたの意志とは無関係に、半ば自動的に決まるものと考えて差し支えない。即ち、あなたに特別な拘りがない限り、結婚リミット年齢は、35歳を終着点(出産のリミット)に置き、子供1人を授かるために要する期間を2.5年(=妊活・母体回復1.5年+妊娠・出産1年)と仮定した上で、逆算で求めることになる。仮に、あなたが子供1人を授かることを希望するなら結婚リミット年齢は32歳(=35-2.5)ということになり、同2人30歳(=35-2.5×2)、同3人27歳(=35-2.5×3)、同4人25歳(=35-2.5×4)、それ以上の子供の数を希望する場合は可及的速やかに、ということになる。
くどいようだが、結婚リミット年齢は、どんなに遅くともこの年齢までには必ず結婚するというリミットを示すものであり、ピタリとこの年齢に結婚すれば良いという意味ではない。妊孕力の低下速度には個人差があると考えられ、また、不測の事態に備えるためにも、早め早めの行動が必須となる。結婚リミット年齢間際の土壇場でバタバタと婚活に臨むことは、意思決定の正確性を欠くし、精神衛生上も良くない。仕事や遊び等やりたいことが山ほどあるのはよく判るが、希望する子供の数を確保し、理想通りの結婚生活を送りたいのであれば、万難を排して結婚リミット年齢までには結婚しなければいけない。
③結婚相手の最低条件
結婚リミット年齢が決まったら、次は、「結婚相手の最低条件」を決める。ここで言う結婚相手の最低条件とは、「この条件が叶っている男性と出会い、交際することができたら、これ以上の欲は張らずにその男性と結婚すべく最善を尽くす」という、結婚の意思決定の決め手となる条件のことだ。
何故、結婚相手の最低条件を決める必要があるのかというと、それは、当然、結婚リミット年齢までに確実に結婚するためだ。事前に結婚相手の最低条件を決めておけば、将来結婚する可能性が無い男性と交際して時間を浪費してしまうことを防止することができる。あなたの年齢は23歳に達しているのだから、あなたは、当然、「今後交際する男性とは結婚する可能性が十分にある」との理解と覚悟のもと、結婚相手の最低条件に沿う形で常時交際相手を選ばなければいけない。また、事前に結婚相手の最低条件を決めておけば、万一交際相手との結婚に迷った時に、原点に立ち戻り、「自分が結婚相手に希望する条件は叶っている」と自身の気持ちを納得させ、冷静さを取り戻し、自信をもって結婚の意思決定をすることができる。婚活で最もやってはいけないことは、交際相手に恵まれているにも関わらず、「もっといい男性がいるはず」との楽観的かつ甘い見通しのもと、目の前の交際相手や一期一会の縁を大事にせず、結果として、婚期をずるずると遅らせて、際限のない婚活泥沼にはまり込むことだ。この愚行を回避するためには、ただ単に結婚リミット年齢を決めておくだけでは不十分であり、結婚相手の最低条件を予め設定し、一定の歯止めをかける必要がある。
結婚相手の最低条件を決めるにあたっては、先ずは、あなたが結婚相手に求める希望条件をざっくり5つ程度に絞ってみるとよい(たとえば、年収700万円以上、身長175センチ以上、大卒日東駒専以上、二重まぶたのイケメン、聞き上手で優しい)。その上で、今後の努力次第で改善することが可能な条件(たとえば、年収、大卒、イケメン、優しい)や、あなたの家族や友人がその条件を聞いたときに共感し得ないような条件(たとえば、年収、身長、大卒、イケメン)の優先順位を下げ、最終的に、結婚相手の最低条件を1つ(たとえば、優しい)に絞る。
尚、当然であるが、結婚相手に求める条件を3つも4つも設定し、結婚相手の最低条件が高度なものになればなるほど、あなたが結婚リミット年齢までに結婚できない危険性が高まる。そして、ギリギリの状態で、結婚相手を妥協するか、希望する子供の数を妥協するかの二択を迫られる羽目になる。この二択は非常に辛い二択であり、勢い晩婚や生涯独身に突き進むなど、婚活が混迷の度を深める原因になるので、とにかく結婚相手の最低条件は低く設定し、決して結婚相手選びで欲張らないことが究極的に重要だ。
④専業主婦の適否
結婚相手の最低条件が決まったら、次は、「専業主婦の適否」について決める。ここで言う専業主婦の適否とは、あなたが結婚したのち、専業主婦(パート従業員含む)に積極的になりたいか、なりたくないか、夫に頼まれればなっても良いか、という、結婚後の夫婦のフォーメーションについてのあなたの希望のことだ。
何故、専業主婦の適否を決める必要があるのかというと、それは、今後のあなたの仕事に対する向き合い方を決め、今後のあなたの貯蓄目標を決めるためだ。仮に、あなたが結婚後に専業主婦を希望するのであれば、今の職場はどうせ近い将来辞めることになるので、仕事にはさほど力を入れず(いわゆる、「腰かけ」)、その分婚活や花嫁修業に注力するのが合理的ということになる。また、結婚後に専業主婦となれば、家計を夫の収入に頼ることになるので、それまでにある程度の貯蓄をしておきたい。
専業主婦の適否は、端的に言って、あなたが、子供の成長にコミットし夫を支え家族との触れあいの時間を大事にしたいのか、それとも、自分の夢や成長や物質的な豊かさを大事にしたいのかを、自問自答して決めれば良い。もしかしたら、あなたの母親の生き方が参考になるかもしれないし、反面教師になるかもしれない。また、あなたが多くの子供を希望する場合や、あなたの近くにあなたの子育てをサポートしてくれる父母等が存在しない場合は、物理的に専業主婦を選択せざるを得ないかもしれない。
尚、一般に、専業主婦になるという選択肢は、贅沢な選択肢であり、夫となる男性の経済力に左右されると考えられがちだが、それは全く違う。たとえ、夫となる男性の年収が低かったとしても、現代の日本において、男性一人の稼ぎを以て家族の4人や5人が生活できないなどということは無い。自治体からは一定程度の児童手当が支給されるし、あなたが多少なりともパート労働に従事し協力する余地もあり、あとは、居住エリアを変え、生活水準を引き下げれば、それで十分に生活していける。専業主婦は、その辺のどうでもよい仕事など放り投げてでも取り組むべき価値のある、家族の中核を担う重要な任務だ。ここでは、夫となる男性の経済力の有無は一切無視して、自身の性格や価値観によって専業主婦の適否を決めたい。
⑤毎月の貯蓄額
専業主婦の適否が決まったら、最後は、「毎月の貯蓄額」を決める。毎月の貯蓄額は、あなたが将来の結婚に備えて貯める軍資金の原資となるものだ。
何故、毎月の貯蓄額を決める必要があるのかというと、それは、将来の結婚に向けた準備を今から始めることで、結婚に対するモチベーションや目的意識を高めると共に、経済的な理由で結婚を延期し諦めざるを得ないなどという事態を回避するためだ。無論、結婚する(婚姻届を提出する)のにお金は必要ない。但し、多少なりともまとまったお金を持つことで、自信を持って結婚に臨むことができるし、不測の事態に備えることもできるし、周囲を安心させることもできる。これは、結婚に臨む一人の大人として当然の取り組みと言える。
毎月の貯蓄額は、あなたがこれまでに決定した方針(①子供の数、②結婚リミット年齢、③結婚相手の最低条件、④専業主婦の適否)に応じて、1万円、2万円、3万円、の中から選択する。即ち、たとえば、希望する子供数は1人、結婚リミット年齢は32歳、年収500万円以上の男性、専業主婦は希望せず、ということであれば、毎月の貯蓄額は1万円で良いだろう。逆に、希望する子供数は3人、結婚リミット年齢は27歳、優しい男性、専業主婦を希望する、ということであれば、毎月の貯蓄額は3万円としたい。
尚、あなたの現在の収入や支出の状況によっては、毎月数万円から10万円以上も貯蓄に回せる場合もあろう。その場合は、あなたの結婚にかける情熱と背負うリスクの程度に応じて、毎月の貯蓄額を適宜増額すれば良い。また、希望する子供数が4人以上、専業主婦を希望するが将来の生活水準は下げたくないというような場合は、足元の生活水準をギリギリまで引き下げ、毎月の貯蓄に加え、ボーナス等もきっちり貯蓄に回すなど、人並み以上に貯蓄に励む必要があろう。
絶対に負けられない戦いは始まっている
若い独身男性・独身女性のみなさんの多くは、結婚という取り組みを漠然と捉えがちだ。結婚は、人生を左右する極めて重要な取り組みであるにもかかわらず、若さにかまけ、割と悠長に構えている。「恋愛結婚」、「自由恋愛」と言えば聞こえが良いが、何の努力もせずにただ白馬の王子様を待っているだけでは、まるで他人事、一生一度の人生を行き当たりばったりの運任せにしているに等しい状態だ。恐らく、学校の先生も、あなたの両親も、結婚や婚活のことはあまり教えてくれなかったのだろう。これは、無理もないことと言えば、その通りかもしれない。
但し、たとえ学校の先生やあなたの両親が結婚や婚活について何も教えてくれなかったとしても、あなたの人生の最終責任を取るのは勿論あなた自身だ。絶対に負けられない戦いは既に始まっている。あなたは、①子供の数、②結婚リミット年齢、③結婚相手の最低条件、④専業主婦の適否、⑤毎月の貯蓄額、の5つの方針を今直ぐ決めて、前進したい。そうすれば、あなたは、数年後、この5つの方針の全てを叶え、笑顔で新婚生活を送っているはずだ。
筆者は、23歳独身女性のあなたが婚活に成功し、幸せな結婚生活を手に入れることを、心から応援している。
以上
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